🐝東津軽郡雑談

外ヶ浜町の障害者支援施設で職員が入所者に虐待
2022年12月28日　

外ヶ浜町の障害者支援施設の職員が、入所者のほおを平手打ちをする虐待を行っていたほか、同じ施設の別の職員が、入所者の下半身を撮影して外部の人間に送信していたことが分かりました。
県は、今後事実確認などを進め、結果しだいでは行政処分も検討することにしています。

入所者への虐待が明らかになったのは、外ヶ浜町の知的障害者などの入所施設、社会福祉法人平舘福祉会・障害者支援施設「かもめ苑」です。

県の発表などによりますと、ことし１０月、この施設の５０代の男性職員が、男性入所者のほおを平手打ちする虐待をしていたことが確認されました。

また、今月１０日には、別の２０代の男性職員が、男性入所者の下半身の動画を撮影し、メッセージアプリで知人に送信していたことも明らかになりました。

施設の聞き取りに対し、平手打ちをした職員は「かっとなってやったわけではないが、結果的に手が顔に当たってしまったことは申し訳ない」と話し、動画を撮影し送信した職員は「ふざけた気持ちでやってしまった。こんなことになると思わず、申し訳ない」と話しているということです。

平手打ちをした職員は、今月末付けで退職予定で、動画を撮影し送信した職員は、今月１４日付で退職したということです。

県は２７日、施設に立ち入って行政指導を行ったほか、ほかに虐待が疑われる事案がないか、来月上旬までに報告するよう求めていて、結果しだいでは行政処分も検討することにしています。

県健康福祉部の次長は「虐待事案が続けて発生したことは誠に遺憾で、ゆゆしき事態だと重く受け止めている」と述べました。

この施設では７年前の２０１５年にも、当時勤務していた男性職員が、入所者のほおを素手で殴り、全治１週間のけがを負わせた事案が発生していて、施設によりますと、現在はすべての職員に対して年に２回、虐待防止の研修を実施していたということです。

障害者支援施設の「かもめ苑」はＮＨＫの取材に対し「被害者とその家族に対して、心からおわび申し上げます。原因を究明するとともに、県の指導に従って、再発防止策を講じていきます」とコメントしています。