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遠野中学校生徒の体験
開校当時、遠方から親元を離れて入学する生徒は、それぞれ当時の遠野町の親類や縁者、知己を頼って下宿生活を送っていました。しかし、開校後1、2年を経るに従って下宿生徒数も増え、学校にとって、寄宿舎を設置することが課題となりました。
そこで、開校から3年後の明治37(1904)年、仮寄宿舎を開設しました。この仮寄宿舎は昭和3(1928)年に「城西寮」と命名されました。
以下に紹介する手記の著者も、釜石市の上中島町出身で、当時、城西寮に寄宿していた生徒です。昭和19年に遠野中学校に入学し、戦後、学校制度が変わったこともあり、新制高校となった遠野高等学校を卒業しました。
釜石市を襲った艦砲射撃の被害体験について、彼の手記を「遠野高校百年史」から一部抜粋して紹介します。 戦時下の青春
艦砲射撃で母・姉・弟を一度に失った