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■手足口病 「ガラスが刺さったみたい」
「地獄」 9月入っても“警報級”流行
自身が感染した会社員(30代)
「7月に私だけがなりました。しばらく手と足が、ガラスが刺さったみたいで、ずっと痛くて。治ってきたなと思ったら今度、爪がはがれてきたりとか。今でも爪がはがれてきて、その症状が残っている。(家事は)厚手の手袋をして泣きそうになりながらやっていました」
40代の男性のケースでは、子どもがかかった翌週に発症したということです。初日はひどい倦怠(けんたい)感と悪寒があり、2日目にはのどが痛くなって発疹も出始めたといいます。 そして、3日目からが「地獄」だったということです。手足の発疹した部分の皮がむけてボロボロになり、口の中の発疹で3日間まともに食事ができず、のどの痛みを抑える薬が効いてきた一瞬にゼリー飲料を飲んで水分・栄養を補給して過ごしたということです。
子どもの頃に感染したとしても上野院長によると、手足口病のウイルスはいろいろな種類があるので、1回感染しても違う種類のウイルスが流行した場合は、それには免疫がないということなので何度も感染することは十分あり得るといいます。
症状としては、「大人の方が重く出ることが多い」という指摘もありますが、上野院長によると、大人の場合は「倦怠感がかなりしんどい」「のどが痛い」「かゆくて眠れない」などと自身の症状を細かく説明できる分、「症状がより重いように聞こえるのかもしれない」と話していました。大人も高熱が出るのは子どもと変わらないといい、治るまでの期間もそれほど変わらないということです。
■特効薬はなし…アルコール消毒も効かず
感染してしまった場合についてですが、手足口病には特効薬はなく、特別な治療方法もないので、症状を和らげる対症療法しかありません。
予防方法は、基本的には流水と石けんでしっかり手洗い・うがいすることや、マスク着用など新型コロナ対策と同じような対策を徹底することです。ただ、手足口病のウイルスはコロナウイルスとは性質が違うため、アルコール消毒は「効かない」ということです。