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フリーアナウンサーとして大活躍中の青木源太さん。エンタメ鑑賞、筋トレ、男性美容など多趣味で知られる青木さんですが、これまでTVやSNSなどで発信してこなかった趣味というのが……投資！　そんな青木さんに分かりやすく投資について語っていただきました。今回のテーマは、まず投資初心者が知っておくべき「投資の三原則」について。

時代が移り変わっても変わらない「投資の三原則」
80年代後半から90年頃のバブル期を振り返る映像として、ジュリアナ東京のお立ち台で踊る人々と同じくらいよく見るのが、旧東京証券取引所で指でサインを送り合い、もみくちゃになりながら証券マンが取引をしている様子です。「JAPAN as No.1」と言われた当時の泥臭い熱気が溢れていて僕は好きな映像ですが、もちろん今ではコンピューターでの取引となっているので、そういった光景は見られなくなりました。経済ニュースでも、ガラス張りの部屋にある電光掲示板で株価がグルグル回っている映像に変わりました。

また個人投資家と言えば、薄暗いトレーディング用ルームで、何台ものモニターを見ながら、カチャカチャとパソコンで取引をしているイメージがあるかもしれません。もちろんそういった人もいますが、今ではスマホでポチっと押せば簡単に、ある意味気軽に株を買うことができます。

ネットやスマホの発達で取引の景色は変わりましたが、投資において変わらない大原則があります。それは「長期・分散・積立」、です。基本的にこの3つは絶対におさえておいてほしい大原則です。

投資初心者はまず絶対知っておくべき！「投資の三原則」
【長期】
期間をとればリスクを減らすことができると言われています。長い目で見れば、大きく上がる相場もあれば大きく下げる相場もあります。ということは長い期間を取れば、上がるチャンスもそれだけ多くあるということです。

たとえば、手元に100万円あるとしましょう。それを50%増やして150万円にしようとしたとき、期間を“1年以内”するのと“10年以内”にするのとでは全く難易度が違います。時間をとれればとれるほど有利になります。そういった意味で、まだ投資を始めていない人の中では、若い人が最も有利とも言えます。

【分散】
分散投資を勧める投資の格言に、「タマゴは同じカゴに盛るな」という言葉があります。タマゴを同じカゴの中に入れていると、カゴを落としてしまったときに全て割れてしまうからです。分散するということはリスクヘッジです。分散と一口に言っても、「投資する株式の銘柄を分ける」「セクター（業種）を分ける」「投資する対象の国を分ける」「株式以外の債券や金などにも投資する」など、様々なリスクヘッジの方法があります。

よくTwitterや本などで目にする、“普通のサラリーマンが億り人になりました！”みたいな人の場合だと、全ての財産を1つの銘柄に集中する、ということをしている人もいますが、リスクは高いと言えるでしょう。そういう人には相場を見抜く確かな目と、何より度胸が必要になります。僕にはそのどちらもありません……。

毎月決まった額を購入していくことです。特に価格が変動する金融商品を一定の金額で、時間を分散して定期的に買い続ける手法を「ドル・コスト平均法」といいます。価格が上がれば御の字ですし下がっとしてもたくさん買えるわけだから、長い目で見たらどちらでも良いよね！　という買い方です。いったん設定してしまえば後はほったらかしで良いところも、マメじゃない人にもオススメの投資方法です。長期で見た時に最もリスクの少ない買い方なので、若い人が老後の資金を作ろうと思ったら、これが一番です。

この三原則はいずれも「儲ける」というよりも「リスクを減らす」ということに重きを置いていることがわかると思います。僕が社会人になってからの約15年間を見ても、リーマンショックがあって、アベノミクスがあって、コロナショックがあって……と、株価が乱高下することがありました。でも、いろんなことがあったとしても、この三原則を押さえていれば長い目でみればあまり関係がありません。そしてこの三原則のいずれも押さえているのが、いわゆる「インデックスファンドの積立（※）」です。「インデックス投資」なんて言われたりもします。

ここからは僕の個人的な考えですが、僕はインデックス投資をやらない手はないと考えています。特に若い方で、長期でみて、定額を拠出できる環境にあるならば、少額であってもつみたてNISAとiDeCoを利用してのインデックス投資は必ずやるべきです。

※インデックスファンドとは……日経平均株価や米国のS＆P500種指数など、市場全体の動きを表す指数（インデックス）と連動したリターンを目指す投資信託

IPOには気を付けてな