🌊大島郡雑談

悪用された「シルバー割引」。

世界遺産の島が揺れている。

鹿児島・屋久島。

島のおよそ9割が雄大で美しい自然に覆われた、日本を代表する世界自然遺産の1つ。

樹齢1000年を超える屋久杉が悠久の時を感じさせる、神秘の島。

ところが、穏やかな島が今、穏やかではない事態に揺れている。

自然豊かなこの町で、町長に“着服”疑惑があった。

26日午後4時ごろ、屋久島町のトップ・荒木耕治町長(69)が緊急会見した。

そこで語られた着服の中身とは...。

荒木町長「東京に出張の際、航空券を“シルバー料金”の航空券に買い換えて、その差額の返還を怠っておりました」

着服の手口は...。

公務で東京に出張する際、町から受け取ったおよそ6万円の航空券を、65歳以上の高齢者を対象としたシルバー料金のチケットに切り替える。

このチケットは、およそ2万6,000円。

手数料など差し引いても、1回につき差額の現金3万円以上を手にすることになる。

これまで疑惑について、くわしい説明を避けてきた荒木町長。

26日に開かれた会見で、「差額を返還するのを怠っていた」と疑惑を認めた。

荒木町長「こういう事態になって、すまないというふうには思っています」

出張費用は、町の公費。

元々は、町民が納めた税金。

荒木町長「電車で行くところをタクシーで行ったり、お茶を飲んだり、そういうことに使った」

会見では、調査中としながらも、わかっているだけで、東京や大阪、福岡への出張の際、こうした着服を18回繰り返していたことを明かした。

町民「みんなほそぼそ食べてるさかい、それなのに...」、「町民としては許せませんですね」

町民ら130人は24日、業務上横領と詐欺の疑いで、警察に告発状を提出。

荒木町長を刑事告発した。