鹿児島県鹿屋市で2020年、交流サイト(SNS)で出会った会社員女性=当時(35)=を絞殺し車を奪ったとして強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われた被告の無職男(31)=本籍肝付町=の裁判員裁判が2日、鹿児島地裁であり、検察側は無期懲役を求刑した。
1月23日の初公判で、「殺すつもりはなかった」と殺意を否定。死体遺棄罪では「女性を放置した際、亡くなっている認識がなかった」と無罪を主張した。 起訴状などによると、20年9月、鹿屋市の駐車場に止めた女性の軽乗用車内で、車を自由に使用させるよう要求。抵抗されたため殺意を持って首にシートベルトを巻き付けて絞めるなどして窒息死させ、車を強奪し垂水市の土手に遺体を遺棄したとされる。