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侮辱罪は、公然と人の社会的評価を害した場合に適用され、改正前の法定刑は「拘留(30日未満)または科料(1万円未満)」と刑法で最も軽かったプロレスラーの木村花さん(当時22歳)が2020年、出演していた恋愛リアリティー番組での発言を巡ってネット交流サービス(SNS)で中傷され、急死したことをきっかけに法改正の議論が本格化した。
成立した改正法は、侮辱罪の法定刑に「1年以下の懲役もしくは禁錮」と「30万円以下の罰金」を加え、これに伴い公訴時効が1年から3年に延びた。時効が延びたことで、人権を侵害する悪質な書き込みをした投稿者を特定する捜査が可能な期間も長くなり、厳罰化に加えて誹謗中傷への抑止効果が期待できる。