🌊 熊本災害

村上さんらの賛同を得て、同誌が設立した熊本地震の支援基金には１１００万円以上（７月４日時点）が寄せられており、今回のイベントの収益も基金に寄付される。

　文芸春秋の担当者は「被災地の方々に喜んでもらうと同時に、県外の人にも足を運んでもらい、熊本のことを考えるきっかけとなるようなイベントにしたい」と話している。

　午後７時開演。定員２５０人。参加費３千円。申し込みは「ＣＲＥＡ」ウェブサイト（ｔｔｐ：／／ｃｒｅａ．ｂｕｎｓｈｕｎ．ｊｐ）の専用応募フォームで２１日まで受け付け、抽選する。当選者のみに会場を知らせる。（山口純）

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　軽トラックでの移動販売は６月下旬、益城町でスタートさせた。地震前から移動販売事業の準備をしていたのが功を奏した。野菜や総菜など約５００種類を積み込み、道端や駐車場で販売。大手企業のような認知度もなく、担当の福田洋一さん（４０）は「当初は手探り状態。停車場所もなく苦労しました」。しかし次第にファンを増やし、今では週６日、益城町や熊本市東区健軍、城南町の３地域を巡る。

　城南町の塚原仮設団地には、被災したお客さんも多くいる。入居者の内田春代さん（７０）は「なじみのお店は安心。いつも見守ってくれているようでうれしい」とほほ笑む。子どもたちも、充実した品ぞろえの駄菓子に目を輝かせていた。

　さらに販売車を増やして甲佐町や嘉島町の高齢者が多い地域を回る計画もある。採算は合わないが、「地震を経験し、商店は人のためにあることを、あらためて実感した」と台信さん。「最後まで被災者に寄り添うことが、私たちの使命」と力を込める。（馬場正広）

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作家の一言、熊本地震被災者へ勇気　村上春樹氏、あえて「がんばって」
2016年10月14日13時36分 (更新 10月14日 14時22分)


村上春樹さんが「がんばって下さい」とメッセージを寄せた直筆のサイン色紙＝熊本市中央区新町の長崎次郎書店
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　熊本地震は１４日、最大震度７を観測した前震から半年を迎えた。この間、疲弊した被災地を励まそうと多くの著名人が現地に入り、今年９月には、今年のノーベル文学賞を逃した作家の村上春樹さん＝写真＝が熊本県を訪れていた。被災地の人たちに村上さんが語り掛け、色紙に記した言葉は「がんばって下（くだ）さい」。ともすれば、被災者にプレッシャーを与えかねないメッセージ。あえて村上さんが発した言葉をどう受け止めたのか。村上さんとじかに接した人たちを訪ねた。
　村上さんは昨年、女性誌の取材で熊本を旅し、小さな書店で事前告知なしの「秘密の朗読会」を開いた。この取材旅行が縁で地震発生後に基金を設立、支援を募ってきた。
　９月上旬、被災地支援のトークイベントのため熊本市を訪ね、地元書店を回った。その一つ、同市中央区の老舗書店「長崎次郎書店」に直筆のサイン色紙が飾られている。中央に、くせのある字で「がんばって下さい」と記されていた。「すごい。覚悟して言葉を選んでいるようでした」。応対した書店員の斉藤仁昭さん（３７）は驚きを隠さない。

　斉藤さんも被災者の一人だが、嫌な印象は受けなかった。「『応援したい』以外の余計な意味が付いていない感じがしたからでしょうか。率直なメッセージが伝わってきます」
　表舞台に姿を見せる機会が少ない村上さんの実像は、あまり知られていない。村上さんが立ち寄った「木村屋酒店」（同市中央区）の木村直子さん（４６）は長年のファンで、作品を通じて「物静かで繊細で、人を寄せ付けない雰囲気の方を想像していた」と話す。実物は違った。「声が大きくて、自然体で気さくな方でした」と明かす。
　店内で１５分ほど会話を交わす中で「頑張ってください」と言われた。反発の感情は抱かなかった。なぜだろう。「偉ぶらず、へりくだらず、向き合う人と対等な立ち位置で言葉を発しているからでは」と木村さんは推測する。「自身の感性に正直に、伝えたいことを伝える。その姿勢は世界が評価する創作にも通じる気がします」
　村上さんが店を訪れた日、長崎次郎書店では地元、西山（せいざん）中の２年生２人が職場体験の最中だった。村上さんは生徒２人と握手し「頑張ってください」と声を掛けたという。
　「自分にできることから頑張ろうと思った」と村上嘉奈子さん（１４）。店内の掃き掃除、書棚の整理に力がこもった。あの地震から半年。一人一人が日々積み重ねる小さな頑張りが、復興への歩みとなる。

＝2016/10/14付 西日本新聞夕刊＝

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村上春樹さん新作、来春刊行へ　２千枚の本格長編　３年１０カ月ぶりの長編小説
産経新聞-3時間前

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