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福田財務次官が辞任、処分見送り　政府、退職金支払いは留保

04/24 13:50 更新





閣議に臨む安倍首相（左）と麻生財務相＝２４日午前、首相官邸



　政府は２４日午前の閣議で、週刊誌で女性記者へのセクハラ疑惑が報道された財務省の福田淳一事務次官（５８）の辞任を決めた。当面の間、矢野康治官房長が職務を代行する。懲戒処分は見送り、約５３００万円となる退職金の支払いは保留した。福田氏は一貫して疑惑を否定しており、真相解明が今後の焦点となる。

　財務省の事務次官が任期途中で退任するのは、旧大蔵省時代の接待汚職事件の１９９８年以来、２０年ぶり。学校法人「森友学園」の国有地を巡る決裁文書改ざん問題で佐川宣寿（のぶひさ）国税庁長官も辞任しており、同省事務方のトップ２人が不在という異常事態が続く。

　麻生太郎財務相は閣議後の会見で「セクハラ疑惑で辞職するような事態に陥ったことは甚だ遺憾」と述べた。野党からは麻生氏の進退を問う声が高まっているが「考えていない」と辞任を否定した。福田氏の退職金については「今後の調査で懲戒処分に相当すると判断した場合には、処分に相当する金額を退職金から差し引く」と述べた。