①その『呪文』の何が問題かご存知でないように思うので経緯を説明させていただきます。まず、はすみとしこというヘイトスピーチやリベラル批判を文章つき一枚絵で表現する漫画家がいました。彼女は難民差別のあと在日コリアン差別も手掛け、FacebookやTwitterで評価されていました。
[孔悠鬼]
②彼女のヘイトスピーチの悪質さ、そして支援者の分厚さを見かねて、反人種差別を掲げて闘う一人の男性が友人と協力してFacebookではすみとしこの投稿に賛同コメントをしていた人物のFacebookの公開情報337人分をまとめ、リスト化してツイッターで公開しました。
[孔悠鬼]
③リストはもちろんFacebookの公開情報に過ぎないのでかなり抜けはありましたが、経営者や芸術家なども多く、Facebookでヘイトスピーチを閲覧して楽しむ人たちに社会のエグゼクティブがそれなりに多いことを伺える内容でした。
[孔悠鬼]
④(後に「いいね」をしただけの自分も公開された、という投稿がツイッターでありましたが、「いいね」であれば337人どころでは済まず、「いいね」だけの人を数人ピックアップするミスは少し考えづらいのでおそらく後のデマの伏線となった誤情報ではないかと思われます)
[孔悠鬼]
⑥勤め先への電話攻撃が発生、『呪文』は運動全体、そして後にリベラル全体をからかう悪意の塊としてネット上を駆け巡ります。さらに住所まで特定され、ネトウヨが自宅を撮影したりしたようなこともあったようです。
[孔悠鬼]
⑦さらにネトウヨは同時並行で事実の歪曲を行いました。はすみリストは「『いいね』をしただけの人のリストアップ」ということにされ、彼の勤め先がFacebookに関わっていたことから、リストの内容は公開情報であったにも関わらず、職務上の個人情報流出だというデマが付随します。
[孔悠鬼]
⑧そしてろくでなし子は上記のデマをそのまま鵜呑みにした上で、この呪文を一緒になって唱え始めたわけです。上記デマも含まれた本人による記事がこちらです。→ (中略) 記事の前文で書かれている方も、リークによって個人情報を暴露された一人です。
[孔悠鬼]
⑨この個人情報晒しからの社会的抹殺の流れは、界隈への恨みを持つ新左翼界隈の人たちも参加し、最終的に3人が殺されるまで終わりませんでした。この『呪文』はその儀式の間ずっと唱えられ続け、今でも悪意をもって方々で唱えられています。
[孔悠鬼]
⑩その呪文をタイトルにして、そしておそらく上記デマの前提の上であの曲が成立したわけです。きのこちゃんの言っていることは少しおおげさかもしれませんが、要は彼女の悪ふざけを兼ねた報復は未だに終わっていません。
[孔悠鬼]
⑪きのこちゃんが恐れているのは最終的にはこの報復が日本の反差別界隈を含む「リベラルクラウド」とろくでなし子を含む「極左ネトウヨ連合」を、海外では見方を逆に転じさせようとするものではないか、ということです。
[孔悠鬼]
⑫彼女の周囲には今でも歴史修正主義と同化主義を抱えたネトウヨや冷笑系が隠しているそれを時折のぞかせながら「自分たちこそがリベラル」という顔をして屯しており、逆転現象とまではいかずとも海外からの日本のリベラルについての誤解が起きかねない状況です。
[孔悠鬼]
⑬彼女に関する話を真に受けているのを見かけたら訂正する程度でもいいと思うので私からもお願いします。もしこの話をどこかに書く機会がありましたらこちらを参考にしてください→ (略)
[孔悠鬼]
⑭それと、もうお読みかもしれませんが、星野智幸さんの『呪文』という小説がこういった経緯に至る今の世相を描いていている感じでおすすめです。
ぱよぱよちーん♪
(終)
[孔悠鬼]