混合団体戦は男子3人、女子3人の計6人でチームを組む。チーム内で励まし合い、選手の配置など戦略を練る必要もある。男子73キロ級の中矢力(ALSOK)は「これまで女子選手と交流する機会が少なかった。お互いを知って、チーム力を高めて本番に臨みたい」と話す。
一方、選手層で見れば日本は初代王者の筆頭候補だ。日本代表は7月、男女の垣根を低くするための「チームビルディング」と呼ばれる講習を男女一緒に受けた。選手も指導陣も互いにニックネームを付け、気恥ずかしさを振り払って交流を深めた。その顔から「白鵬」のあだ名が付いた女子代表の増地克之監督は「一体感が出てきた」と効果を強調。男子の井上康生監督と「東京五輪まで毎年やろう」と話したという。
試合運営の詳細もいまだ不透明だ。柔道の試合場にはコーチボックスがあり、試合中はコーチが選手に助言を送る。混合団体戦では男女どちらのコーチがボックスに入るのか、はたまた選手ごとに入れ替わるのか——。全日本柔道連盟(全柔連)から国際柔道連盟(IJF)に問い合わせたところ、「いい質問だ」とだけ返答され、明確な回答は得られなかったという。
出場チーム数も明らかになっていない。IJFのビゼール会長は12チーム前後の出場を目指しているが、全柔連は「組み合わせ抽選の日まで、はっきりしないかもしれない」。大会直前に「混合」が決まり、「選手をそろえるのに苦労している国もありそうだ」と見る柔道関係者もいる。
団体戦は大会最終日の9月3日。「東京五輪の新種目になって、よし、世界選手権でもやろうとなった。1回やってみないとわからないことも多い」。全柔連の山下泰裕会長の言葉にも期待と不安が入り交じる。(波戸健一)
一方、選手層で見れば日本は初代王者の筆頭候補だ。日本代表は7月、男女の垣根を低くするための「チームビルディング」と呼ばれる講習を男女一緒に受けた。選手も指導陣も互いにニックネームを付け、気恥ずかしさを振り払って交流を深めた。その顔から「白鵬」のあだ名が付いた女子代表の増地克之監督は「一体感が出てきた」と効果を強調。男子の井上康生監督と「東京五輪まで毎年やろう」と話したという。
試合運営の詳細もいまだ不透明だ。柔道の試合場にはコーチボックスがあり、試合中はコーチが選手に助言を送る。混合団体戦では男女どちらのコーチがボックスに入るのか、はたまた選手ごとに入れ替わるのか——。全日本柔道連盟(全柔連)から国際柔道連盟(IJF)に問い合わせたところ、「いい質問だ」とだけ返答され、明確な回答は得られなかったという。
出場チーム数も明らかになっていない。IJFのビゼール会長は12チーム前後の出場を目指しているが、全柔連は「組み合わせ抽選の日まで、はっきりしないかもしれない」。大会直前に「混合」が決まり、「選手をそろえるのに苦労している国もありそうだ」と見る柔道関係者もいる。
団体戦は大会最終日の9月3日。「東京五輪の新種目になって、よし、世界選手権でもやろうとなった。1回やってみないとわからないことも多い」。全柔連の山下泰裕会長の言葉にも期待と不安が入り交じる。(波戸健一)