川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年、上村遼太さん(13)が遺体で見つかった殺人死体遺棄事件で“ある憶測”が飛んでいる。
捜査関係者によると、上村さんの遺体には複数の刺し傷があり、首に残されていた刺し傷は深さ数センチにおよび、頸動脈近くまで達していた。
現場近くでは血の付いたカッターナイフの刃が見つかっているが、傷の形状と一致しないことから、複数の刃物が用いられた可能性が高いという。
死因は首を傷つけられたことによる出血性ショック。現場近くには荷物やケーブルを束ねる結束バンドが切断された状態で見つかっており、上村さんが抵抗できない状態にして殺害した可能性も浮上している。
捜査当局は防犯カメラに残っていた映像から、当日上村さんと一緒にいた10代の先輩男性グループを任意で事情聴取する方針。
あまりにも残忍な手口から思い出されるのが「IS(イスラム国)」だ。
つい先日、ISに拘束された湯川遥菜さんと後藤健二さんが、首を切り落とされ惨殺された。
捜査関係者は「あくまで憶測だが、上村さんの首には横に何度も切られた傷があり、それが致命傷となった。カッターナイフが折れたのは、衝撃に耐えられなかったため。ISの事件を彷彿とさせる」と話す。
一時、若者を中心に湯川さんと後藤さんを地ベタに座らせ、黒ずくめの男が殺害予告する動画を模写しネット上にアップする「イスラム国ごっこ」が流行ったこともあった。
感受性豊かな10代にとって、一連のISの事件は衝撃的でもあり、また想像力をかき立てるものだったのかもしれない。
事件の闇は深い——。
【日時】2015年02月26日(木) 18:00
【提供】日刊サイゾー