静岡県は、河津町で2〜3月に開催された桜まつり会場内の出店が「駿河湾直送桜えび」と偽って中国産のアキアミを販売していたのは不当表示にあたるとして、景品表示法にもとづいて業者に措置命令を出した。
景品表示法に違反したのは、静岡県下田市の海産物販売業「西村商店」(山本勇代表)。
西村商店は2月10日〜今月8日に開かれた桜まつり会場に出店し、圏内の水産卸売業者から仕入れた中国産アキアミ約290キログラムを、「駿河湾直送桜えび」と偽って、20〜25グラム入り1パック300円で販売。
桜えびは静岡県の特産品として知られるブランド食材で、一般的には16グラムパックで650円〜で販売されている。
駿河湾で漁獲される桜えびは、名前の由来のピンク色をしていて、成長すると4センチ前後になる。
アキアミも桜エビ科に分類されるエビの一種だが、体の色は薄く、大きさも1〜3センチ程度と小さい。
県によると、不正が明らかになったのは、まつりの会場に訪れた消費者から観光協会や県に情報提供があり、実物を取り寄せて県の試験機関で分析した結果、アキアミだと判明した。
県は30日、西村商店に対して、景品表示法にもとづいて再発防止や改善を求める措置命令を出した。
【日時】2017年03月31日(金) 10:32
【提供】ハザードラボ