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■面倒なゴミ分別と廃品回収
一昔前はどんなごみも全て黒いポリ袋へ入れて捨てていました。

もう最近では黒いゴミ袋を見ることもなくなりましたが、いつの間にか、紙ごみ、プラスティック、ペットボトル、アルミ、スチールなど、非常に細かくゴミの分別を強いられています。

ここでは、分別されたゴミの行方、廃品回収された品物の行方について紹介していきます。

■紙ゴミの行方
最近では、燃えるゴミのほか、紙製品はすべて紙ごみとして分別が指定される自治体も増えてきました。

家庭から発生する紙資源の代表格は「牛乳パック」などですが、これらは町内会の資源回収で分別されることが多い様です。

町内会や自治会が分別する場合は、行政が回収する場合と異なり、古紙回収業者やちり紙交換などへ運ばれますが、行政が回収する場合はそのまま焼却炉へ入れて燃やすだけの場合もあります。

しかし、古紙回収業者が回収した場合であれば、「溶かしてリサイクル」するため、有効に活用されていることが分かります。

そのため、分別の際には、紙以外の異物が入っていないかチェックする必要があります。

■ペットボトルやプラスチック
ごみの分別で多くの人が疑問に思うのがプラスチックごみやペットボトルゴミの分別でしょう。

ペットボトルは、フリースの材料になるなど、リサイクルの目的がよく知られているため、納得する人も多いかと思いますが、プラスチック容器のゴミに関しては、何のために分別しているのか不思議です。

実際、自治体が回収したごみ収集センターへ行ってみると、燃えるゴミもプラスチックゴミも、同じ焼却炉で燃やされているのを見て衝撃を受ける人も多いかと思います。

これらを説明するには、「容器包装リサイクル法」という法律を知らなければいけません。

通称「容リ法」と呼ばれるものです。

この容リ法は、家庭ごみのうち、包装容器などを再利用できる様にすることが目的で、この容リ法が施行され、私たちは「ごみの分別」が義務付けられる様になりました。

そして自治体は「収集と選別保管」業者はリサイクルして商品化することが義務付けられています。

なぜ包装容器が対象かというと、家庭から出るごみの約6割がプラスチック包装容器で占められるからで、これらを分別することにより、可燃ゴミの量を減らし、自治体の焼却炉稼働負担を減らすとともに、資源のリサイクルを促進する狙いです。

また、ペットボトルは、ペレット、フレーク、など様々な形状に変化し、再利用率が非常に高いゴミとして扱われています。

■古着の行方
最近では郊外エリアで「古着回収コンテナ」が設置されているのをよく見かけます。

これらの拠点んで回収された古着の多くは、フィリピンなどの途上国にある工場で分別行程を経て繊維に分解されます。

そして「軍手」や「ウエス」などに再利用されるのです。

また、回収事業者によっては古着として再利用できるものはリサイクル業者へと渡る場合があります。

■回収業者が回収したモノの行方
テレビなど電化製品は分解して鉄を確保するために無料回収を行っているケースがありますが、大型テレビや冷蔵庫などは家電リサイクル法の対象物品となっているため、無料回収業者であっても回収費用を取られる場合があります。