最近、韓国で人気と注目を集めている音楽企画がある。
人気音楽ポータルサイトMnetが運営するアイドル選抜プログラム「プロデュース101」だ。
その大きな理由のひとつは、これまで韓国芸能界に前例がない規模のオーディション番組であるという点。
101人ものメンバー(練習生)がデビューを懸け、しのぎを削るという企画になっている。
なお、メンバーは視聴者の投票によって順位がつけられ、最終的にデビューする数人が決まる予定だ。
さて、日本の視聴者からすれば、「ん? どこかで聞いたことがあるような……」という感覚に陥るかもしれない。
それもそのはず、この企画は日本のアイドルグループAKB48の運営方式にそっくりなのだ。
今回、このプロデュース101の仕組みに対しては、日本メディアよりも先に、韓国メディアの中から「パクリではないか!」という指摘が出始めている。
韓国の大手紙・スポーツ東亜は次のように書いている。
「101人の練習生を競争させて視聴者投票で最終デビュー者を選抜するという仕組みは、AKBの総選挙にあまりにも似ている」
東亜日報は、AKBのスタイルをパクっている企画は、プロデュース101だけではないとも指摘している。
例えば、韓国芸能界最大手事務所・SMエンターテインメントが最近発表した新男性グループ「NCT」も、AKBにうり二つなのだそうだ。
AKBグループは地域ごとにチームがあるが、NCTもその地域性やメンバーの移動を活動を念頭に置いているという。
ただし、NCTは、国内よりもむしろ海外思考であることを公表している。
各国の都市に拠点を作り、そこをメンバーが行き来する形だ。
韓国の大衆音楽評論家カン・テギュ氏は
「プロデュース101やNCTのシステムは、既存の韓流アイドルグループの広報戦略とは異なったアプローチを取っている。
すなわち、経過を大々的に見せることで、ファンを先に抱え込むという戦略だ。
まだ国内では成功例がないのでなんとも言えないが、彼らが成功すれば、似たような形のプロモーションや運営方式が量産されるのは明らか」としている。
世界中にK-POPグループの支部ができるなんて、想像するだけでもゾッとするが、パクって世界に広げるのは韓国のお家芸。
果たして成功するのだろうか?
【日時】2016年02月20日(土) 17:00
【提供】日刊サイゾー