自動車部品会社「ダース」裏金の横領・収賄などの容疑で裁判にかけられた李明博(イ・ミョンバク)元大統領に対し、裁判所が重刑を言い渡した。
ソウル中央地裁は6日、李元大統領に懲役15年と罰金130億ウォン(約13億円)を宣告し、約82億ウォン(約8億円)の追徴金を命令した。
裁判所は「国家元首であり行政首班ある李元大統領の行為は職務の公正性や清廉性の毀損にとどまらず、公職社会全体に対する信頼を崩す行為で非難の可能性が非常に大きい」と指摘した。
続けて「疑惑がいっぱいの実体的真実を明らかにする過程で、在任中の犯行が一緒に明らかとなり、韓国社会に大きな失望と不信をもたらした」と説明した。
李元大統領は特定犯罪加重処罰法上の賄賂授受・国庫損失、特定経済犯罪加重処罰法上の横領・脱税、職権乱用権利行使妨害、大統領記録物法違反などの容疑で拘束起訴された。
彼は1994年1月から2006年3月まで「ダース」裏金339億ウォンを造成し、私的に使用するなど総額350億ウォンの会社の金を横領した容疑をもたれている。
特にサムスン電子に「ダース」の米国訴訟費用67億ウォンを肩代わりさせるなど総額111億ウォンの賄賂を受けとった容疑もある。
検察は論告求刑公判で「李元大統領が犯した反憲法的行為に対する厳重な司法的断罪を通じて、無残に崩壊した自由民主主義と法治主義の根幹をしっかり確立する必要がある」とし、懲役20年と罰金150億ウォン、追徴金111億ウォンを求刑していた。
【日時】2018年10月05日(金) 16:12
【提供】WoW!Korea