原告代理人弁護士によると、同原発事故をめぐる訴訟で、裁判官が敷地内を訪れるのは初めて。
視察は非公開で行われた。代理人弁護士によると、朝倉裁判長らは午前11時半ごろから午後5時ごろまで視察。津波に襲われた敷地内の低地や、浸水した建屋の出入り口などを見て回った。同裁判長は「現場で見ると迫力が違いますね」などと話し、津波による浸水箇所に関心を示したという。争点の一つである事前の浸水対策が可能かどうか、直接確認する目的があったとみられる。
訴訟では、政府機関が福島沖を含む日本海溝沿いでマグニチュード8クラスの大地震が起きる可能性を指摘した「長期評価」に基づき、原告側は事故原因となった津波の発生を予測できたと主張。浸水対策も可能だったと追及していた。
一方、勝俣元会長や武藤栄(71)、武黒一郎(75)両元副社長らは、津波の発生を予見することはできなかったと反論。長期評価は根拠不明などと訴えていた。
訴訟は2012年に起こされた。今年11月末に結審する見通し。
視察は非公開で行われた。代理人弁護士によると、朝倉裁判長らは午前11時半ごろから午後5時ごろまで視察。津波に襲われた敷地内の低地や、浸水した建屋の出入り口などを見て回った。同裁判長は「現場で見ると迫力が違いますね」などと話し、津波による浸水箇所に関心を示したという。争点の一つである事前の浸水対策が可能かどうか、直接確認する目的があったとみられる。
訴訟では、政府機関が福島沖を含む日本海溝沿いでマグニチュード8クラスの大地震が起きる可能性を指摘した「長期評価」に基づき、原告側は事故原因となった津波の発生を予測できたと主張。浸水対策も可能だったと追及していた。
一方、勝俣元会長や武藤栄(71)、武黒一郎(75)両元副社長らは、津波の発生を予見することはできなかったと反論。長期評価は根拠不明などと訴えていた。
訴訟は2012年に起こされた。今年11月末に結審する見通し。