>>367
エストニアかぁ。行ってみたい国だ。最先端の電子国家という知識しかないが。
リトアニアからの美女が錦糸町にいて、しばらく付き合ったがいい娘だった。
デートのレストラン選びでは、本人が過去に感動したレストランを聴き、それを上回る店選びをすることにしている。
リトアニア嬢に聞いたら、「名前は憶えていないけど、銀座の鉄板焼きステーキ。赤い絨毯でVIP気分だった」とのこと。
うかい亭だ。
八王子の本店はわざわざ高速中央道で行く価値のある名店。あのフランス料理の帝王ポール・ボキューズも絶賛した。
ナイフ・フォークなどのカトラリーもクリストフル社の純銀製。
美女には、やはり相相応しい客がつくものだと思った。
同伴でクサい匂いが立ち込めるケヤキで飯を食う小岩の底辺客とはエラい違いだ。
ボキューズつながりで、代官山のメゾン・ポール・ボキューズにエスコートした。
よく通った六本木の「ジョージアン・クラブ」を買って「オーベルジュ・ド・リル」と改名して運営している凄腕シェフひらまつグループの店だ。
銀座にある「ブラッスリー・ポール・ボキューズ」には小岩のピナイ姫を数人エスコートしたことがある。
ボキューズのスペシャリテで俺の一番のお気に入りは「スズキのパイ包み焼き」。
スズキの皮をはぎ、腹にホタテのムースを詰めてパイ生地で包みオーブンで焼き上げる。
ソースはベアルネーズにトマトを混ぜたショロン。
ポール・ボキューズの名を冠したレストランは数件あるが、スズキのパイ包み焼きを出しているのは本店「メゾン・」のみ。
やはりスペシャリテの「トリュフのスープ」とフォアグラ乗せフィレステーキ「ロッシーニ」で、リトアニア嬢は感激三昧。
リトアニアも日本人には馴染みがない国だが、実は大の親日国。
理由は、先の大戦時のリトアニア駐在代理の杉浦千畝。
ナチス・ドイツの進行が迫る中、日本国政府の決定に逆らい、リトアニア在住のユダヤ人らを脱出させるための「命のビザ」を発給し数千人の命を救った。杉浦は帰国後、命令違反で外務省を解雇。今では名誉回復され、「日本のシンドラー」と称賛されている。
欧州は、歴史が実に面白い。
パブで美女と巡り合い、その国の歴史に思いを馳せ、渡航するのが何よりの楽しみ。