【人権】「生活保護なめんな」ジャンパー問題から1年半、小田原市が進めた生保改革 「受給者」から「利用者」へ
[匿名さん]
■「受給者」から「利用者」へ
最初に進めたのは言葉の改革だった。生活保護「受給者」から生活保護「利用者」へ。生活保護は市民の権利と位置づけ、利用することは卑下することでも批判されることでも、バッシングされるものでもないという趣旨だ。
改革は4点に集約できる。第一に職員数の増加。第二に申請から決定までの時間短縮、第三に生活保護のしおりの見直し、第四に自立支援への動きだ。
生活保護行政に取り組んでいる市福祉政策課の塚田崇さんは語る。
「まず社会福祉士の数も拡充し、ケースワーカーの数を増員しました。これまでケースワーカー1人で91・3世帯担当していたのを、81・3世帯まで減らし、女性職員の数も増やしました。
これまで保護申請から決定まで7割が2週間以上かかっていたのを改善しました。今では約90%が申請から2週間以内に決定を出しています。
まず申請を受けて保護をしてから、細かい状況を調べればいいという方針になりました」
まず困っている人を保護し、「市民の不幸を最小化するためにどうしたらいいか」(加藤さん)を一義的に考える方針だ。
[匿名さん]