4月26日に行われた統一地方選の東京都小平市議選で、自分の名前を書くよう投票中の認知症の知人男性に干渉したとして、警視庁捜査2課は9日、公職選挙法違反(投票干渉)容疑で、同市議選で落選した自称環境研究者、小方蔵人(くろうど)容疑者(73)=同市津田町=を逮捕した。
同課によると、「でっち上げだ」と容疑を否認している。
逮捕容疑は4月26日、市内の投票所で、知人の80代男性が投票する隣で、持参した自分の氏名や写真入りのポスターを示し、「小方と書け」などと言って投票に干渉したとしている。
小方容疑者は男性の自宅から投票所入場券を持ち出した上で男性を投票所に連れ出し、係の制止を振り切って記載台まで連れ添っていた。男性の家族によると、男性は認知症という。
小方容疑者は同市議選に立候補し、179票の最下位で落選していた。