「悪いのはわたし。素手で作業していた」刻みのり製造元が告白
ホウドウキョク 3/2(木) 12:08配信
「悪いのはわたし。素手で作業していた」刻みのり製造元が告白
(画像:ホウドウキョク)
東京・立川市の7つの小学校で、児童・教職員1,098人が嘔吐などの症状を訴え、給食の「刻みのり」から、ノロウイルスが検出された。
集団食中毒の原因となった刻みのりは、大阪市のメーカー「東海屋」が製造し、同じ大阪市内ののり加工業者が加工していた。
のり加工業者は、「東海屋」の下請けとして、のりの裁断などの加工・梱包作業を委託されていた。
ここの社長に話を聞くと、「申し訳ないという気持ちですよ。そりゃ当然です。当然すぎるくらい、当然です」、「悪いのはわたしです」などと語った。
「悪いのはわたしです」
反省の意思を示した業者の社長に、実際、刻みのりを作る過程を見せてもらった。
すると社長は、素手でのりをつかみ手際よく裁断機に入れていった。
のり加工業者社長は、「原料を入れる際に手袋を、本当は使えばいいんでしょうが、時間がかかってしょうがないので、手で触ったのが原因じゃないかと思う」と話す。
[匿名さん]
■効率よく作業するために「素手」で作業
効率よく作業するために、「素手」で持ったのりを、裁断する機械へと入れていたという。
問題の刻みのりの作業をしていたのは、2016年12月。
その時の体調について、のり加工業者社長は、「ノロウイルス流行っていましたね。一応やっぱり、多少吐き気がした時期がありましたし」と話す。
ノロウイルスが疑われる症状があった時期に、素手でのりを触り、作業をしていたというのだ。
のり加工業者社長は、「たまたまノロウイルスの菌があったのが問題でね。なかったら、こんな事件生じないです。今までも同じやり方でやっていて問題は1回もないです。ノロウイルスって、はっきりわかっていたら、作りませんよ」と語った。
■ノロウイルスが疑われる症状があった時期も素手で作業
加工を委託したメーカー・東海屋も、のりは、高温で焼かれているため、ノロウイルスは、裁断・梱包段階で、作業員を介して混入したとみている。
のり加工業者社長は、「私ののりが原因で、そうなったと思うとね、そりゃとてもじゃないけど、普通の神経じゃいられません」、「人さまのせいになんか、とてもじゃないけどできなくて、やっぱり、わたしが悪いと思わざるを得ません」と語った。
[匿名さん]
<のりからノロ>裁断業者、素手で作業 加熱後の工程に盲点
毎日新聞 3/5(日) 8:00配信
東京都立川市の市立小学校7校で2月、約1100人の児童らが症状を訴えた集団食中毒の原因が、給食で使用された刻みのりから検出されたノロウイルスと分かり、驚きが広がっている。のりは製造過程で加熱されてウイルスが死滅するイメージが強いが、今回は加熱後の作業で混入したとされており、食品加工の衛生管理に警鐘を鳴らす形になっている。【野倉恵】
食中毒の原因となった刻みのりは、業務用食品を扱う「東海屋」(大阪市)が販売し、各地に流通した。東京都などによると、1月に和歌山県御坊市の小中学校などで800人超、2月下旬には東京都小平市の小学校2校で100人超が症状を訴えた集団食中毒でも同じ製品が給食に使われ、3市で検出されたノロウイルスの遺伝子データが一致した。
立川市内でそば店を営む女性(42)は「ニュースで、のりからノロウイルスが出たと知り、とても驚いた。のりはあぶって使っていましたが、徹底しないと」と話した。都の担当者は「加熱後の食材から広域で大規模にノロウイルス感染による集団食中毒が広がった例は聞いたことがない」という。
[匿名さん]