>>128
番号…こ
それまでに起こっていた奥茨城村での事件そして ここ最近立て続けに起こっている高子、こたろう、そして 今回の次郎の死で 村は 今までの温かい全員家族のような村ではなくなっていた。次郎の死はこたろうの事故で気が変になっての精神的病からくる衰弱死とかたづけられた。奥茨城村昼間でも人がそう出歩かない…村全体に 疑心暗鬼の霧がかかったような場所に変わっていた。
静かに寂しい次郎の告別式が 行われていた…。 家の外での村の出来事は全て家族からみねこの耳にも入っといたが みねこと進一は静かに実家の家の中で身を隠す事しか今はできない。 あと少し…あと少し…と 言い聞かせながら…。 そして進一の身体は切っても切っても翌日にはもう足元まで髪がのびてしまうというる変化が起こっていた。時子の出産までどんな変化をするのか不安で仕方ないみねこであった。しかしそれも後もう少しだ。みねこの不安とは反対に楽しそうに1日中 与えられたノートに不思議な文字や図形を書いている進一であった。
その頃次郎の告別式やあとかたづけの手伝いを終え家路にむかう太郎と豊作…。 棺桶の中の次郎の姿を見て やっぱりおかしい…っというより そのうち自分たちにも火の粉がふりかかってくる予感がしてならなかった。あの黒い子供を見てしまった事が頭から2人とも離れなくなっていた。
太郎「豊作…明日 俺ら秋田にいごう」
豊作「秋田?どうじでだ?」太郎「高子が死ぬ直前行ってた秋田…あれどうやら 秋田では有名な霊能力者の一族の家にいっでだみてぇなんだよなぜ高子がそんなところに行ったかはわがらねえが、今はそこにしか助け求められねえ気がすんだ」
豊作「あぁ…わがった。じゃ明日、朝一でむかぇにいぐわ」っと言って夜の田舎道を別れて行く2人だった…。真っ暗な夜の村を歩く2人を見送るかのように その晩今年何回目かの鵺の鳴き声が村に響いていた…。ピヨピヨ