🏴‍☠️ マンガ･漫画家

時と世代超えるスラダン愛　映画が百億円超メガヒット　漫画人気再燃、海外でも


１９９０年代に一世を風靡したバスケットボール漫画「スラムダンク」の新作アニメ映画「ＴＨＥ　ＦＩＲＳＴ　ＳＬＡＭ　ＤＵＮＫ」が、国内興行収入１１２億円超のメガヒットを記録している。親になった原作ファンが子に単行本を買い直すなど、時と世代を超えて熱い支持が拡大中だ。

映画の脚本・監督は原作者の井上雄彦さん。湘北高校（神奈川県）バスケ部の一人、宮城リョータを主人公に据え“絶対王者”山王工業高校（秋田県）との全国大会での一戦を描く。　粗筋が事前に一切明かされず、インターネット上にファンの期待と不安が交錯したが、昨年１２月３日の公開後は高評価が一気に広がった。２月２６日までに観客７７４万人を動員。韓国や台湾でも大ヒットし、映画の舞台も“聖地”として注目されている。　「３ＤＣＧと聞いて見るのが怖かったが、想定し得る限り最高の名作だ」と絶賛するのは高校でバスケを経験した学者芸人のサンキュータツオさん（４６）。
４回観賞し「ボールを持たない選手も含め、コート上の全員の動きが分かる。漫画にないドリブル音など全ての描写がリアル」と語る。　「宮城の言葉を借りれば『強くて怖い』山王に立ち向かい、乗り越える物語は新型コロナウイルス禍を経た今公開されるのがベストタイミングだったのでは」　集英社刊行の原作漫画の人気も再燃。紀伊国屋書店新宿本店（東京）では映画公開後に単行本が通常の１０倍程度も売れ、特設棚の拡大や追加発注の対応に追われた。