👨‍👩‍👦 栃木生命保険・損害保険

事故保険金6500万円詐取　容疑の11人逮捕　子どもも負傷者役に　県警
(3月3日 05:00)
　子どもに負傷者役を演じるよう命じるなどして人身事故を偽装、保険金をだまし取っていたとして、県警交通部と鹿沼署などの合同捜査班は２日、詐欺の疑いで鹿沼市、飲食店経営成瀬貴夫（38）や妻の無職仁美（37）の両容疑者＝いずれも詐欺罪で公判中＝など、同市を中心とする24〜68歳の詐欺グループ男女計11人（女８人）を逮捕した、と発表した。これまでに12件、被害総額計約６５４７万円を立件したという。
　同署によると、詐欺グループは２００４年６月22日から08年８月31日までの間、宇都宮や鹿沼市内で共謀、12件の人身事故を偽装し、保険会社７社から休業損害保険金や搭乗者損害保険金など計約６５４７万円をだまし取った疑いが持たれている。全員が容疑を認めているという。
　首謀者とされる成瀬容疑者は、貸金業を営んでいた時期の顧客や妻の知人に犯行を持ち掛けていた。だまし取った総額の５割強を自分の取り分としており「飲食店の資金が欲しかった」などと供述しているという。
　グループの主な手口は、人目につかない道などで意図的に車を追突させた上、負傷者役が追突された車に乗り込み２台で別の場所に移動。人身事故として県警に届け出、病院では「首が痛い」などとして負傷を装っていた。
　一連の事件のうち９件では保険金の額を増やすため、事情を知らない被疑者らの子ども４人（３〜15歳）にも負傷を装うように指示していたという。