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■新たな怪物
メジャーリーグの名門ヤンキースに現れた、新星・アーロンジャッジ。

前半戦のみで30本塁打以上を打ち、アメリカで大きな話題を呼んでいます。

8月25日時点で.286 37本 82打点という数字をマークしており、MVP候補にも名前が挙がるほど。

またオールスターのホームラン競争では156メートル弾を放ち、観客の度肝を抜きました。

ヤンキースを、そしてメジャーリーグを代表するようなスター選手になるのは間違いないでしょう。

■デビューは2016年
ジャッジは2013年のドラフトでヤンキースに入団。

メジャーデビューをしたのは昨年で、27試合で.179 4本 10打点という成績に終わっています。

201cm128kgという恵まれた体躯からのバッティングは当時から大物の片鱗を見せていたものの、わずか1年でここまでの選手になるとは誰も予想だにしなかったことでしょう。

この年は打数が少なかったこともあり、ジャッジは今年も新人王の資格を有しています。

後半戦はスランプもありMVPは厳しくなって来ていますが、新人王はまず間違いないでしょう。

一体この先どれだけのホームランをメジャーで積み上げるのか。

ヤンキースファンはもちろん他球団のファン、そして日本のファンからも関心が向けられています。

■日本は？
メジャーリーガーに比べると、全体的に小粒と言われている日本の選手。

歴代の新人王をチェックしても、ジャッジのように30本塁打以上を打った選手は1986年の清原和博氏まで遡ります。

と言うよりも長い歴史の中でも清原氏と1959年の桑田武氏しかおらず、スケール面ではメジャーリーグに劣っていると言わざるを得ません。

清原氏は高卒での記録なのでその点は現在25歳のジャッジより優れていると言えますが、日本とメジャーの全体的な投手レベルの差もあります。

日本のパワーヒッターでアメリカでも通用した選手と言えば松井秀喜氏の名前が挙げられますが、そんな松井氏でもメジャーで今年のジャッジを越える本数を記録したことはありません。

WBCで2度優勝しているように日本の野球は世界でもトップレベルにありますが、これだけは壁を感じさせます。

その根底には体格差がありますので、簡単に埋めることはできないでしょう。

■これからは？
ベースボールの最高峰、メジャーリーグとは歴然とした体格の差があります。

ただ近年は筋肉トレーニングやサプリメントの重要性を説く声が高まっており、日本もこれからはパワーヒッターが増えていくのかもしれません。

バットコントロールやスピード、守備でメジャーのトップレベルに立つ姿はイチロー選手が見せてくれました。

今度はパワーでその域になれるような、そんな怪物選手を待ち望んでいる人は少なくないでしょう。

高校野球の大物スラッガー・清宮選手や安田選手、夏の甲子園でヒーローとなった中村選手。

そして来年以降も続々と登場するであろうまだ見ぬスターに、大いに期待したい所です。