長野県と群馬県にまたがる浅間山では12日、二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量が急増し、一日あたり平均2000トンだったと気象庁が明らかにした。
浅間山では2015年以降、山頂火口直下のごく浅い地下を震源とする火山性地震の活動が続いており、今年6月1日には、109回に増加。
12日に実施した現地調査では火山ガスの放出量が最大で2800トンにのぼり、一日平均では2000トンだった。
8日前に比べて4倍多く、浅間山の火山ガスが2000トンを超えたのは、今年3月22日以来。
山頂火口からの噴煙は白く、上空300メートルに届かない高さで立ち上っている。
南斜面にある傾斜計では、わずかな地殻の変動が観測されており、火山活動はやや活発な状態が続いている。
気象庁は噴火警戒レベル「2」を維持し、今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があるため、火口から約2キロ範囲では、噴石に警戒するとともに、風下側では火山灰に注意するよう呼びかけている。
■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。
【日時】2017年10月13日(金) 15:48
【提供】ハザードラボ