アポロ4号をご存知だろうか?人類が初めて月面着陸したアポロ11号計画の二年前に、米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた無人ロケットだ。
ちょうど50年前の11月9日、アポロ4号が宇宙空間から見た地球の姿が公開された。
米国がアポロ計画をスタートしたのは1961年。
東西冷戦下、ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功した1957年以降、米国との間では宇宙開発をめぐる競争が激化。
両国が人工衛星を打ち上げ、人間を宇宙空間に送る計画にしのぎを削った時代に、人類初の月探査計画を先に制したのは米国だった。
ケネディ大統領が1961年にアプロ計画を決定したのち、NASAは有人飛行の前に、「サターン」と呼ばれるロケットの試験発射を繰り返した。
このうち、サターンV型ロケットが初めて試験飛行を行ったのがアポロ4号だ。
ロケットは、1967年11月9日に打ち上げられて地球を3回周回し、発射から8時間36分後に無事帰還した。
NASAがきょう公開した画像は、アポロ4号が約1万6000キロ先の宇宙からカメラで自動撮影した当時の地球の姿だ。
太陽の光があたっている部分には、ブラジル沿岸から大西洋を経て西アフリカ、南極の一部も見えている。
この半世紀で、地球環境はずいぶん変わってしまった。
青い地球の輝きを次の世代にも伝えていかなければならない。
【日時】2017年11月10日(金) 14:39
【提供】ハザードラボ