17日午後3時半ごろ、群馬県南部で発生したマグニチュード(M)4.6の地震について、気象庁は会見で「震源は群馬県から栃木県にかけて走っている大久保断層の可能性が高い」と明らかにし、房総半島沖で海洋プレートの境界がずれ動くスロースリップとは無関係だとの見解を示した。
17日午後3時27分、群馬県南部で発生したM4.6の地震の影響で、同県渋川市で震度5弱の揺れが発生したほか、関東地方を中心に震度4〜1を観測。
気象庁は当初、地震の規模を示すマグニチュードを4.7としていたが、その後「4.6」に引き下げた。
気象庁は会見で今回の地震の発生メカニズムを、断層面の上側の岩盤がずり上がる「逆断層型」と説明し、過去の事例から、今後1週間程度は最大震度5弱程度の地震が起こる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
地震の震源の近くには、群馬県の赤城山のふもとから、栃木県の足利山地に伸びる大久保断層が存在することがこれまでの調査で明らかになっているほか、群馬県桐生市周辺からは太田断層も伸びている。
政府の地震調査研究推進本部によると、大久保断層の過去の活動は不明点も多いものの、今後30年以内にM7以上の地震が起こる確率は0.6%だという。
一方、フィリピン海プレートが日本列島の下に沈み込むスロースリップの影響で、千葉県では地震が相次いでいるが、気象庁は今回の地震について、「群馬県の震源とは距離が遠く、関係があるとは言えない」としている。
【日時】2018年06月17日(日) 18:50
【提供】ハザードラボ