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3月11日より開幕する舞台『千と千尋の神隠し』の製作発表会見が2月29日、東京・ザ・プリンスパークタワー東京にて開催。会見後の囲み取材には主人公の千尋を演じる橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が出席し、稽古の様子などを語った。

◆橋本環奈＆上白石萌音、新キャスト・川栄李奈＆福地桃子から刺激

会見中仲睦まじいやり取りを見せていた4人だが、取材の冒頭で橋本は「スケジュール的にそれぞれが来れる日に集まるって感じだったので、4人で集まったのは初めてです！」と告白。上白石も「稽古場でついに揃わなかったので…」と吐露しながらも、「同士ですね！」と笑顔を見せた。

続けて稽古の様子を聞かれると、上白石は今回から舞台に参加した川栄と福地が演じる“千尋”を「早く世にお披露目したくてたまらないです！」と話し、「私たち、稽古場で稽古見ながらみんなボロボロ泣いてるんです」と口に。これに、橋本が「客観的に見るからこそ千尋も本当に素敵だし、作品のすごさもわかるし、すごい感動する」と頷くと、上白石も「新しい刺激をめちゃくちゃいただいていて、『私も頑張らねば！』と思ってやっているところです！」と意気込んだ。

◆橋本環奈＆上白石萌音から見る川栄李奈＆福地桃子の“千尋“

また、「同じセリフを言っていても4人全員違う」と語った橋本は、川栄が演じる“千尋”について「李奈ちゃんの“千尋”はすごく素朴なんだけど、周りに突き動かされて進んでいく姿はめちゃくちゃ応援したくなるんですよ」とコメント。川栄は万全の状態で稽古場に来るとも話し「時間がないながらも、忙しいながらも、一生懸命覚えてて。びっくりするくらい『じゃあ、川栄ちゃんここからやります…』って言われてできるっていう！」と絶賛。同舞台は音のキッカケや段取りが複雑だというが「難しいはずなのにさらっとやってのける姿を見てかっこいいと思った」と話した。

そして、福地については「桃ちゃんの“千尋”は、子どもって子どもながらにいっぱい考えているし、何もわかっていないようですごく敏感に察知してたりする繊細さみたいなものが、一幕の始まりのシーンからめちゃくちゃダイレクトに伝わってくる」と語り、「千尋の負の感情というか、いじけてる姿とかが素敵だなっていう風に思います」とにっこり。

上白石は「桃ちゃんは、稽古場で間違えちゃったときのリアクションがめっちゃ千尋！こんな素で千尋やる人いるんだって（笑）。素晴らしいハプニングを起こしてくれて…」と明かし、「手をあげて『ワーッ！』って言うんですよ！それに全員がキュンキュンしてます。本当に疲れていても、桃ちゃんが一瞬で癒やしてくれます」というエピソードを披露。これに福地が「ないように気をつけます…（笑）」と照れ笑いを浮かべると、上白石は「やってくれても良いんだよ（笑）」と優しい声で応えていた。

◆橋本環奈・上白石萌音・川栄李奈・福地桃子が“千尋役”「千と千尋の神隠し」

2022年、宮崎駿の名作を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター「ジョン・ケアード」の翻案・演出により世界で初めて舞台化し、高い評価を得た舞台『千と千尋の神隠し』。今回は、初演から主人公の千尋役を演じ続ける橋本と上白石に加え、新たにオーディションで同役を射止めた川栄と福地を加えた4人の千尋によって、3月の帝国劇場公演を皮切りとして日本での全国ツアー、さらには英国・ロンドンで初の海外公演として上演される。

ロンドンの劇場は、約2300席の客席数を誇るウェストエンド最大級の劇場「ロンドン・コロシアム」。日本人キャストによる日本語での海外上演としては、演劇史上最大規模となる。（modelpress編集部）