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『ママが居ない間にスシローデート！5歳の娘が転んだことに気づかないパパと、激オコの娘』と題する一本の動画が、公開から10日ほどにして300万回以上の再生回数を突破し、大きな話題を呼んでいる。

ソファーの背もたれに寄りかかる父・トトちゃんに5歳の娘・かいちゃんがパンの入った袋を手わたすという、日常の一場面にはじまる動画だが、画面に流れるかわいらしいフォントのテロップ字幕が、とりわけ視聴者の目を引きつける。というのも今回の動画の内容は、耳の聞こえないトトちゃんがかいちゃんと初めて2人でお出かけをするというものなのだ。

2人は簡単な手話で会話をするが、それでも通じないときは、指文字や身振り手振りを駆使する。まずトトちゃんは、はしゃぐかいちゃんを前に座らせ、細い髪を結んでやる。かいちゃんは振り向きながら、みつ編みをするよう要求。完成したのはなぜかポニーテールだが、それでもかいちゃんは気に入った様子で、満足そうに身じたくを終える。

しかし、出先の寿司屋で事件が発生する。入り口の階段を下りていたかいちゃんが、大きく転倒したのだ。前を歩いていたトトちゃんは、物音に気付かないまま先へ行ってしまう。トトちゃんがかいちゃんの大泣きする姿を目にしたときには、かいちゃんは完全に不機嫌モードだ。苛立ちを隠せないかいちゃんは、「なんで見てくれなかったの？」と何度もトトちゃんに怒りをぶつける。

しかし、かいちゃんがえらかったのは、怒っている最中でも、寿司屋で流れる順番待ちのアナウンスをしっかりトトちゃんに伝え、いま何番まで呼ばれているのかを逐一教えてあげていたのだ。そんなアクシデントも束の間、仲直りをした2人はたまごの握りでおなかを満たす。

「高さ」を表す手話が混同したり、「スイーツが大好き」と言うも伝わらなかったり、トトちゃんはかいちゃんの伝達ミスを愉快そうに指摘し、かいちゃんは嬉しそうに応じる。そして最後には、デザートのプリンを半分こする様子が収められている。

2人の初めてのお出かけは、言葉に還元できない楽しい思い出になったようだ。今後も2人の会話は、“伝わらなさ”によって弾むことになるだろう。５歳とまだ幼いにもかかわらず、トトちゃんのサポートをもこなしたかいちゃん、しっかりものの女の子になりそうだ。