K-POPアイドルグループSHINeeのジョンヒョンが12月18日、ソウル市内のアパートにて心停止状態で倒れているのが見つかり病院に運ばれたが、死亡が確認された。
享年27歳だった。
韓国メディアによると、彼が発見される1時間半ほど前に、実姉から警察に「弟が自殺を図っているようだ」との通報があったという。
「これまでつらかった」「最後の挨拶だよ」という自殺をほのめかすメッセージを姉に送っていたことや、倒れていた部屋から練炭を燃やした跡が見つかったことから、警察は自殺と結論を出した。
翌日には、「ジョンヒョンがこの世を去ったら、必ず投稿するように頼まれた」というDear Cloudのメンバー・ナインが彼の遺書全文を公開。
遺書には、「私は体の中から壊れてしまった。じわじわと私を蝕んでいた憂鬱は結局私をのみ込み、それに勝てなかった」「世間に知らされるのは、自分の人生ではなかったようだ。だからすべてがつらかったのだ」「笑うことはできなくとも、責めたまま見送るのはやめて。お疲れさま。本当に頑張ったよ。さよなら」などと、これまでのつらい心境が綴られている。
遺族の意向によって病理解剖は行わず、また、韓国では一般的に女性が喪主になることはなくジョンヒョンに男兄弟がいないため、SHINeeのメンバー4人が喪主になって葬儀が行われた。
ファンのために別途設けられた弔問所にも大勢のファンが駆けつけ、列を成して故人を見送っている。
突然すぎる悲報に、ファンは大きなショックを受けている模様だ。
もっとも、彼がつい最近まで普通に芸能活動を行っていたことが、悲しみをより大きくさせているのだろう。
今年だけでも22回のライブ公演を開催しており、12月9〜10日にソロコンサート『JONGHYUN SOLO CONCERT “INSPIRED”』を終えたばかり。
先日はバラエティ番組『夜鬼』の収録も行っていて、放送を来週に控えていた。
公開された予告動画では明るく笑っているジョンヒョンの顔が映っているが、今となってはファンの涙を誘うシーンにすぎない。
日本でのライブ活動も順調そのものだった。
今年4月には日本ツアーでの100公演を達成。
8月に同グループのメンバー・オンユが強制わいせつ容疑で物議を醸し、9月の東京ドーム・京セラドーム大阪公演は4人体制で行われたが、3年連続ドーム公演成功という快挙を成し遂げている。
来年2月にも、ドーム公演『SHINee WORLD THE BEST 2018〜FROM NOW ON〜』を予定していた。
合計18万人を動員する予定だったそうだが、中止になる可能性が高いという。
深い喪失感のあまり、家出騒ぎを起こすファンも増えている。
Twitterには、「ジョンヒョン君の悲報を聞いた娘がふらっと家から出ていって遅くまで帰ってこない。(着衣を説明)もし見つけたら連絡ください」「SHINeeファンの友達が家出したらしい。スマホの電源も切れていて、とても心配です」といった書き込みが続出。
SHINeeファンの娘を持つという、とある国会議員も、「娘の話によると、ショックを受けて学校にも来ず、家出した生徒が何人もいる」とSNSに書き込んでいる。
これ以上、悲劇が起こらないことを祈るばかりだ。
【日時】2017年12月21日(木) 12:00
【提供】日刊サイゾー