「こんなこと今までなかった」 記録的大雪の秋田県内陸南部、住民に驚きと恐怖
毎日新聞 / 2021年1月7日 19時43分
写真 写真を拡大する
栄小学校の校舎の雪下ろしをする自衛隊員=秋田県横手市で2021年1月7日午前10時41分、高野裕士撮影
秋田県内陸南部を中心に襲った記録的な大雪。除排雪中の事故による死者が相次ぐなど甚大な被害が出ている中、県が陸上自衛隊に災害派遣要請をした湯沢市の現場を7日に歩いた。住民からは、例年にない豪雪への驚きと恐怖の声が上がった。【高野裕士】
「気が遠くなる」
「昨年12月中旬から、1月5日までずっと降りっぱなしだった。12月26日に雪下ろしをしたばかりなのに、もうこんなに積もってしまった」。
湯沢市皆瀬の会社員、高橋三夫さん(65)はそう話した。屋根の上の積雪量は約1・5~2メートルに上っていた。玄関前の除雪作業には、毎日約3時間かかる。
湯沢市には7日から自衛隊が派遣され、倒壊の恐れのある高齢者世帯などの家屋の雪下ろしや除排雪活動をしている。一人暮らしである高橋さん宅には、この日9人の隊員が出向いた。
「雪の重みで家の前の電線も切れたし、屋根も壊れてしまった。約30年この家に住んでいるが、こんなことは今までなかった」。
[匿名さん]