ことし県内で報告された性感染症の梅毒の感染者数は先月26日の時点で29人となり、記録の残る平成18年以降、最も多くなりました。
県によりますとことし1月から報告された梅毒の感染者数は先月26日の時点で29人と、去年1年間の23人を超えて、記録が残る平成18年以降、最も多くなりました。
県が平成24年からことしまでの感染者の状況を調べたところ男性は、20代から50代までの幅広い年齢層で感染が確認されている一方、女性は、20代が最も多く、若年層に広がっているということです。
梅毒は主に性交渉で感染する細菌性の感染症で、感染した場合、口などに“しこり”や“ただれ”の症状があらわれますが、無症状だったり、症状が出てもすぐに消えたりすることもあるということです。
薬で治療できますが、放置すると重大な症状を引き起こす可能性があるほか、妊婦から胎児に母子感染する「先天梅毒」を引き起こすこともあるということです。
このため、感染の疑いがある場合は血液検査を行い、早めに適切な薬で治療することが大事だということで、県は感染リスクを下げるための避妊具の着用や早めの相談、検査を呼びかけています。
[匿名さん]