ホテル事業などを手がけるウェルス・マネジメントは長野県白馬村に、約3万3000平方メートルのホテル開発用地を取得したと発表した。2026年以降にシンガポールを拠点とする「バンヤンツリー」ブランドのホテル開業を目指す。富裕層向けの「スモールラグジュアリーホテル」として、総客室数は100室前後に抑えることを想定する。
20日にバンヤンツリー・ホールディングスの日本法人との間で、ホテル運営に関わる業務委託契約に向けた基本条件に合意したと発表した。バンヤンツリーのブランドを掲げ、ウェルス・マネジメントの子会社が人材確保や運営を担う。
最上級ブランドである「バンヤンツリー」の開業を目指す。プール、クラブ、スパなどの併設を計画しており、インバウンド(訪日外国人)や首都圏の富裕層などを取り込む。
スキーリゾートに立地するホテルは、バンヤンツリーとして日本初となる見込みだ。白馬八方尾根スキー場に隣接し、スキー板を付けたままホテル入り口までこられるほどだという。ウェルス・マネジメントの担当者は登山客など夏の旅行者も多い白馬は、通年での集客が期待できるとしている。
バンヤンツリーは22年、京都府に2施設を開業して日本に進出した。ウェルス・マネジメントはこの2施設についても、業務委託契約を結んでいる。24年開業予定の「バンヤンツリー・東山 京都」、26年開業予定の「バンヤンツリー・芦ノ湖 箱根」の開発にも関わる。白馬の開業時期は明示していないが、芦ノ湖より後としている。