五輪では5階級が3階級に統合され68キロ超級の実力者・植草歩(JAL)と同じ61キロ超級に組み込まれる。一時はすぐ下の61キロ級で戦う妹真有美(茨城県職員)ともども転級も考えたが、今は現階級で戦い抜く意向だ。「攻撃力を生かすための守りを強化し、外国選手に比べて小柄な体を逆に武器にしたい」。163センチの体に今以上のスピードを備えて、染谷は内外のライバルとしのぎを削っていく。【小堀泰男】
[匿名さん]
【アジア大会】
初戦敗退も的確な上段攻めで銅メダル 空手女子組手68キロ級の染谷
【アジア大会2018】
女子組手68キロ級3位決定戦 台湾選手(左)を破って銅メダルを獲得した染谷香予=ジャカルタ(共同)
ジャカルタ・アジア大会第10日の27日、空手の組手が行われ、女子68キロ級の染谷香予(そめや・かよ、テアトルアカデミー)は初戦の準々決勝で敗れたものの、3位決定戦に勝って銅メダルを獲得した。
まさかの初戦敗退も、アジア選手権3連覇の意地は見せた。染谷は準々決勝で1点も取れずに敗れたが、3位決定戦は相手の裏をかく的確な上段攻めで銅メダル。それでも優勝も期待されていただけに「応援していただいた方に申し訳ない」とうなだれた。
準々決勝は「決勝を意識しすぎて体が硬くなった」という。1点を先取された後、決定打が出ずに逆転できなかった。3位決定戦の相手は過去に何度も対戦し、お互い手の内をよく知る台湾選手。「中段を警戒しているはず」という読みは当たり、全て上段への突きや蹴りで点を重ねた。
東京五輪の女子組手は61キロ超級が最重量級になるため、今大会68キロ超級で優勝した植草歩(JAL)と代表枠を争うことになりそうだ。パワーのある植草に対し、染谷は「スピード勝負なら勝てる」と対抗心を燃やす。今回の“勝負”は金と銅でメダルの色の差をつけられたが、「これからの試合を一つ一つ勝って五輪につなげていく」と決意を新たにした。(岡野祐己)
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