🥋 柔道・剣道

高橋萌子四段が２年連続２回目の優勝
毎日新聞2018年9月23日 21時44分(最終更新 9月23日 21時47分)

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剣道全日本女子選手権で２連覇を果たした高橋＝長野市で２０１８年９月２３日、中村有花撮影
　剣道の第５７回全日本女子選手権（毎日新聞社など後援）が２３日、長野市真島総合スポーツアリーナ「ホワイトリング」で行われ、決勝で高橋萌子四段（神奈川・神奈川県警）が佐藤みのり四段（福島・法大３年）を降し、２年連続２回目の優勝を果たした。大会連覇は２０１２、１３年の山本真理子六段（大阪・大阪府警）以来。３位は、松本智香四段（福岡・鹿屋体大４年）と大西ななみ四段（福井・福井県立武道館）。

▽準々決勝

松　　本（４）　コメ−　渡　　辺（５）

（福岡・鹿屋体大４年）（熊本・熊本県警）

高　　橋（４）　ドメ−　文　　違（４）

（神奈川・神奈川県警）（千葉・国際武道大４年）

佐　　藤（４）　コメ−　山　　本（６）

（福島・法大３年）　　（大阪・大阪府警）

大　　西（４）　メ−　竹　　村（５）

（福井・福井県立武道館）（岐阜・中京高職）

　▽準決勝

高　　橋　ド−　　松　　本

佐　　藤　メメ−　大　　西

　▽決勝

高　　橋　メ−　　佐　　藤

　（）の数字は段位）

■延長戦　高橋がわずかなすき捉えて勝負を決める

　決勝は規定の１０分間で決着がつかず、延長戦に入ってからも１２分が過ぎていた。高橋は佐藤のわずかなすきを捉えた。つばぜり合いから、佐藤が一歩だけ下がった瞬間に引きメン。鋭い振りで勝負を決めた。

　６試合のうち４試合が延長戦だった。準決勝では脚がつる場面もあった。神奈川県警で指導する女子の日本代表の宮崎正裕監督は「集中力が切れなかった。技術よりも、試合運びがうまかった」と評価した。決勝は佐藤の得意の引き技を出せないようにつばぜり合いで圧力をかけ続けながらも、相手が下がった時に深追いはしない。自らのペースで試合を優位に進めた。

　日本代表の一員として、世界選手権（９月１４〜１６日）で６連覇を果たした。帰国してすぐに稽古（けいこ）を再開した。日本代表として今大会で勝たなければならないという重圧よりも、「世界選手権に向けて、ここまで稽古を積んできた」という自信が、今大会の精神面の安定にもつながった。

　法大の後輩でもある佐藤や、準決勝で退けた鹿屋体大４年の松本らは次の剣道界を背負って立つ存在だ。果敢に立ち向かってきた後輩たちに手本を示した、高橋の連覇だった。【中村有花】

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