岐阜県のピーナツ専門メーカー「稲葉ピーナツ」は21日、中国産の落花生を使った豆菓子から、基準値を上回る発がん性のあるカビ毒が検出されたと発表した。
岐阜市保健所が21日に回収命令を出した。
岐阜市保健所によると、「総アフラトキシン」が検出されたのは「さや付落花生」3種類。
原材料に中国・山東省で生産・加工された落花生を使って、今年4月に輸入。
稲葉ピーナツの岐阜工場で袋詰めして、全国27都道府県に約5万2000袋が出荷されたという。
総アフラトキシンは、落花生やアーモンドやヘーゼルナッツなどを汚染する天然毒素の一種で、熱に強く、加工・調理しても毒性がほとんど低減されない。
国内の基準値では、1キロ当たり10μgとされるが、今回のケースではそれを上回る12μgが検出された。
食べても直ちに健康に被害を及ぼす可能性は低いが、岐阜市保健所は21日、賞味期限が8月19日、23日、25日、29日、9月9日までの商品を自主回収するよう稲葉ピーナツに命令した。
手元に該当商品がある場合、開封しているかどうかにかかわらず、送料着払いで袋ごと下記宛に送ると、後日、商品代金相当分が返却される。
【この件に関する問い合わせ先と送付先】
稲葉ピーナツお客様相談室
電話:058-272-2238(平日午前9時〜午後5時)
〒500-8357
岐阜県岐阜市六条大溝4-2-5
【日時】2017年07月21日(金) 18:51
【提供】ハザードラボ