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■世界陸上で盛り上がるスポーツオヤジ
織田裕二さんと中井美穂さんの司会でお馴染みの某局が力を入れている世界陸上を見るために、寝不足になったオヤジも多いことでしょう。

少し年代の高いオヤジの場合は、早く目が覚めたら日本人選手のレースの時間だったりしますね。

8月13日が最終日で、お盆休みの忙しさと合わせて疲弊したオヤジにはお疲れさまといったところです。

既に日常の業務に戻っているオヤジが多い中で、今回の世界陸上ではやたらとオリンピックの話が出ていた点を考えることにします。

日本人は結構な割合でオリンピックが好きなようです。

国内では、幻の東京オリンピックから本物の東京オリンピックを経て、初の冬季開催となった札幌オリンピック、次いで長野オリンピックと3開催の実績があります。

そして、2度目の東京オリンピックが2020年に予定されており、これから世間の盛り上がりが期待されます。

一方では、国立競技場の無茶なスケジューリングが原因となったかと指摘される現場監督の死という痛ましい出来事もありました。

何のためにオリンピックをやるのか？

オリンピックを国家間の戦争にたとえる人もいますが、本物の戦争ではないのです。

それでも、開催する以上は成功させなければなりません。

さて、今回オリンピックの話題が多用された背景には、昨年のリオデジャネイロオリンピックのリレー競技で日本チームが銀メダルを獲ったことに加え、新鋭選手のメダルへの期待が高まっていることがあります。

■ほんの少し疑ってみることも必要
当たり前のことですが、世界陸上だけでも盛り上がることを思えば、いくつものスポーツが一気に行われるオリンピックが盛り上がらないわけがありません。

サッカーでは代表の世代が異なるため、世界最高の戦いとまではいえないものの、その年代ではトップのチームが戦います。

そして、オリンピック代表選手のステータスは凄いもので、メダリストならなおさらです。

しかし、どうしてメジャースポーツの代表選手が引っ張りだこなのかを考えると、そこはテレビメディアの影響が大きいわけです。

テレビが騒ぐから世間も騒ぐという部分が小さくはないでしょう。

それはそれで結構なことですが、制作サイドが言わせたいことと合致するキャスティングが行われていないかを気にする必要があります。

合致しない発言をしそうな元代表やメダリストは敬遠されているのではないかと。

考えすぎだと思うかもしれませんが、スポーツの話は意見が分かれる政治の話などと違って、専門家が言えば「そうなのか」と納得しやすいところではあります。

そんなところから世論誘導が行われる可能性が皆無だと言い切れるでしょうか。

具体的にどの局がそうしているということではなく、無警戒ではいけないということです。

そもそも、スポーツだって考え方はひとつではありません。

ネットリテラシーとかメディアリテラシーという言葉がありますが、娯楽の王様であるべきスポーツ中継でさえ、単純に楽しめない時代がきているのかもしれません。