先月26日以来、噴火が発生していない新燃岳では、ここ数日で火山性地震が急増し、3日は490回、きょうはすでに200回を超えた。
気象庁は再び噴火する可能性があるとして、噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。
気象庁によると、新燃岳ではきょう午前0時から午後2時までに、火山性地震が219回と相次いで発生し、地下の浅いところを震源とする低周波地震もときどき観測されている。
GPS衛星を使った観測では、先月6日の爆発的噴火で、山体の急激な収縮が観測されていたが、2日午後6時ごろから山体がわずかに隆起する地殻変動が観測されている。
同じ霧島連山に連なるえびの高原硫黄山でも、今月に入ってから活発な噴気の放出が続いており、2日には火山性地震が50回以上観測された。
気象庁は先月の噴火で減っていた新燃岳のマグマだまりに再び蓄積している可能性があるとみて、新たな噴火への警戒とともに、火山灰や噴石の飛散、降雨時には土石流にも注意するよう呼びかけている。
【日時】2018年04月04日(水) 16:57
【提供】ハザードラボ