ただ、反社会的組織への対応の困難さなど同海水浴場特有の課題を背景に、地元自治会が2021年に協議会から撤退。昨夏までは酒井さんも理事の海クラブ伊豆が管理の中心となっていたが、地域全体を巻き込んだ活動に広げようと同機構を設立した。
海水浴期間中、地域の有志と連携してライフセーバーへの監視業務委託や管理事務所とブイの設置、流木撤去などで遊泳者の安全確保を担い、美化にも取り組む。市も同機構の活動に期待を寄せる。佐々木豊仁観光交流課長(54)は他地区でも海水浴場運営が将来的に担い手不足になる可能性も視野に、「機構の活動は他のモデルになり得る」と注視する。
同機構代表理事で、前市教育長の佐々木文夫さん(70)は「観光客と住民が安心して過ごせる環境を整備し、年間を通じた海岸の有効活用を図る」と強調。酒井さんも「住民が気軽に訪れられないという状況は、あってはならない。35年近く白浜に携わっているが、今こそが浄化の好機だ」と声に力を込める。
反社組織対策 関係者急ぐ
白浜大浜海水浴場は長年にわたり、下田市の許可を得ない飲食販売や用具のレンタル業者の営業が課題となっている。違法業者の背後に暴力団の存在が見え隠れするとの指摘も聞かれ、関係者は対策を急ぐ。
市内では反社会的組織への対応を念頭に今春、海水浴場関係団体で構成する市夏期海岸対策協議会に専門部会を設けた。行政や警察、自治会などで組織し、反社組織への厳しい姿勢を鮮明にする狙いがある。
発足の発端は昨夏に同海水浴場で起きた暴力団絡みの事件。正規の許可を得てパラソルを貸し出していた市民を脅したとして、暴力団総長らが威力業務妨害の疑いで逮捕された。総長らは長年にわたって未許可営業の業者から「みかじめ料」を得ていたとみられる。昨夏は海岸で警備が強化されたため、腹いせに正規の営業をしていた市民を脅したとされる。
県警の捜査関係者は「暴排の機運が高まっている。地域一帯で反社への対抗姿勢を明確に示すことが重要だ」と強調する。
海水浴期間中、地域の有志と連携してライフセーバーへの監視業務委託や管理事務所とブイの設置、流木撤去などで遊泳者の安全確保を担い、美化にも取り組む。市も同機構の活動に期待を寄せる。佐々木豊仁観光交流課長(54)は他地区でも海水浴場運営が将来的に担い手不足になる可能性も視野に、「機構の活動は他のモデルになり得る」と注視する。
同機構代表理事で、前市教育長の佐々木文夫さん(70)は「観光客と住民が安心して過ごせる環境を整備し、年間を通じた海岸の有効活用を図る」と強調。酒井さんも「住民が気軽に訪れられないという状況は、あってはならない。35年近く白浜に携わっているが、今こそが浄化の好機だ」と声に力を込める。
反社組織対策 関係者急ぐ
白浜大浜海水浴場は長年にわたり、下田市の許可を得ない飲食販売や用具のレンタル業者の営業が課題となっている。違法業者の背後に暴力団の存在が見え隠れするとの指摘も聞かれ、関係者は対策を急ぐ。
市内では反社会的組織への対応を念頭に今春、海水浴場関係団体で構成する市夏期海岸対策協議会に専門部会を設けた。行政や警察、自治会などで組織し、反社組織への厳しい姿勢を鮮明にする狙いがある。
発足の発端は昨夏に同海水浴場で起きた暴力団絡みの事件。正規の許可を得てパラソルを貸し出していた市民を脅したとして、暴力団総長らが威力業務妨害の疑いで逮捕された。総長らは長年にわたって未許可営業の業者から「みかじめ料」を得ていたとみられる。昨夏は海岸で警備が強化されたため、腹いせに正規の営業をしていた市民を脅したとされる。
県警の捜査関係者は「暴排の機運が高まっている。地域一帯で反社への対抗姿勢を明確に示すことが重要だ」と強調する。