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過去最強クラスとされる台風19号は12日午前、勢力を維持したまま本州に接近し、東海地方の一部が暴風域に入った。午後には都心も暴風域に入る見通しで、7都県の140万人以上に避難指示・勧告が出された。9月に台風15号の被害を受けた千葉県では突風によって住宅が倒壊するなどの被害が出ている。
千葉県市原市の永吉地区では12日午前8時10分頃、竜巻とみられる突風が吹き、県警や消防によると、住宅1棟が倒壊し、周りの複数の住宅でも屋根や壁が壊れた。
倒壊した住宅にいた10歳未満の男女3人と20歳代とみられる男性ら計5人がけがをした。命に別条はないという。県警などは、ほかの住宅に取り残された人がいないか確認を進めている。
自宅が被害を受けた女性(43)は「家が突然揺れ、一瞬にして窓ガラスが割れて家が壊れた。割れたガラスで小学生の息子が膝をけがした。こんなことになるなんて」と涙を流しながら話した。
銚子地方気象台によると、台風19号の接近に伴って大気の状態が非常に不安定になっているという。
一部が暴風域に入った静岡県では12日早朝、静岡市駿河区の浜川の水位が上がり、付近の道路が冠水。下田市吉佐美では11日午後11時頃、9月の台風15号で被害を受けた屋根を修理していた60歳代の男性が、ぬれた瓦に足を滑らせて転落し、軽傷を負った。
島内全域が暴風域に入った東京都大島町は12日午前9時、土砂災害特別警戒区域の126世帯に避難指示を出した。9か所に避難所が設置され、午前10時現在、375人が避難している。
元町地区の避難所へ子どもや両親など家族13人で身を寄せた病院職員の男性(41)は「1か月前の台風15号の時は避難しなかったので子どもたちに夜中、怖い思いをさせてしまった」と不安そうな表情で話した。
5区は河川が氾濫し、高潮が発生した場合、最大で9割が水没するおそれがあると指摘される。足立区は11日夕から、小中学校など6か所に避難所を設置。同区中川の大谷田小学校体育館では高齢の女性ら12人が一夜を過ごした