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道の駅転々 親子で“窃盗旅”か　車の中で生活...役割を分担


4/13(木) 17:27配信

警察車両の後部座席に座り、前を見つめる男。
窃盗の疑いで逮捕された、住所不定・無職の上原巌容疑者（50）。

自身の長男である原田魁斗容疑者（22）と次男の優斗容疑者（21）と協力し、工事用機材を盗み出した疑いが持たれている。

埼玉県北部では、2022年から同様の被害が多数確認されていた。

事件が明らかになったのは、3月7日。

埼玉県内の建設関係会社から、「当社で工事している現場から、工事用機材が1台盗まれた」という110番通報が寄せられた。

埼玉・熊谷市内の工事現場から盗まれたのは、道路工事などで使われる転圧機1台、時価15万円相当。

警察が窃盗事件として捜査していたところ、埼玉県内の買い取り業者で、盗まれた機材を発見。

その後、防犯カメラの映像などから、上原容疑者親子を特定したという。

全員が住所不定・無職の3人。

寝泊まりしていたのは、次男・優斗容疑者名義の軽自動車で、埼玉県内の道の駅を転々としながら、車上生活を送っていたとみられている。

押収された軽自動車のすべての窓には幕が張られ、中が確認できないような状態。

その車内には、3人が使っていたとみられるつまようじや、ペットボトルなどが残されていた。

調べによると、犯行時の役割分担は、ひとけのない工事現場などを見つけると、父親の上原容疑者と長男の魁斗容疑者が侵入し、物色。
次男の優斗容疑者は、見張り役だったという。

3人は、盗んだ機材を埼玉県内の複数の中古買い取り業者に売っていたとみられている。

調べに対し、3人はおおむね容疑を認めたうえで、「生活資金と遊ぶ金のためにやった」と供述している。

埼玉県北部では、2022年1月下旬ごろから、小型の建設機械や工具などが盗まれる被害が、およそ50件確認されている。

警察は、これらの事件にも3人が関わっているとみて、調べを進めている。