最終的には(特務)大尉のようです。
兵学校を出ず、水兵からの叩き上げでした。凄いですね。
「特務士官について」
兵から叩き上げて士官となった者は特務士官と呼ばれ、階級上は将校を含む士官と同等でしたが、その取り扱いにはいろいろと差異がありました。
特務士官の階級は大尉までであり、それより高い階級は原則ありません。
しかし、別に海軍の規定があり、特選により少佐(つまり士官)になれる事もあったようです。実質的にこれが兵から累進したときの最高地点でした。
これを特選少佐と呼び、また「兵隊元帥」とも言われました。
ただ、特選少佐に進級できても、これまで特務士官として勤務してきた者が突然士官たる少佐となる訳ですから、当の本人にその心構えもないし、部隊の側でも扱いに困るので、実際には予備役編入時に任用される例がほとんどの様です。
尚、戦争中には一般に昇進が早くなった事、優秀な特務士官出身者が貴重だった事から特選少佐出身の中佐も居たようです。
蛇足ですか、陸式は「タイイ」海軍は「ダイイ」なんだそうです。たぶん