🛩️ 自衛隊・軍事全国

あんな馬鹿な戦争をやったのは、陸軍参謀本部だ。
国家の中にある国家だ、と言われている。

昭和になったときから出来た、
いや日露戦争の時からだ、
いや明治維新の時からだ、

と、いろいろの説がある。

ノモハン事件の時の作戦を立案した人と話をした。よくしゃべる人で、油紙に水を流したように弾く話し方だ。ノモハン事件のことになると話をはぐらかしてきた。
「官僚」だ、と思った。ああ、こういう人が戦争を作ったのか！と思った。

ノモハン事件というのは、いわゆる満州とソ連の保護国だったモンゴルとの境界争いだ。境界争いを戦争で片付けようとした。
日本軍が仕掛けたのだ。ソ連（ソビエト連邦共和国）は軍事では解決しようとはしなかった。スターリンが元気な頃だったが、それどころではなかった。しかし、日本軍が仕掛けたから、優秀な人材や戦力を投入した。日本をやっつけよう、ということになった。
装備は、「元亀・天正」で、織田信長の頃にちょっと毛の生えたくらいのもので、大和魂とかいって戦った。
死者は７５％だ、という。
よく、そんなに戦ったし、そんな教育をよくしたものだと思う。ヨーロッパのルールでは、、３０％の死傷者が出れば、将軍は上の命令が出なくても、軍を退却させていいとなっている。
７５％の死者と言えば実感としては全滅に近い。

そういうひどい戦争をやった２年後に太平洋戦争を始めている。
常識のある戦争指導者の居る国ではない。我々は、そういう国に生まれたのだ。

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そして敗戦。
灯火管制が解除された。演習の企画を立てなければならなかったので、負けて、「ああ、よかった。」と思った。

敗戦で法的には連合国、実際にはアメリカに占領されたのだが、アメリカに抵抗したという話を聞いたことはなかった。
右翼もアメリカに抵抗したという話は聞かなかった。
占領されたのに、何故、抵抗しなかったのか？それは、それまで日本の軍隊に占領されていたからではないのか？
ドイツはヒトラーがいて、ヒトラーがすべて悪い、ということになっていたが、日本は違う。

陸軍大学校卒業のエリートは必ずゼネラルになることを約束されていた。
そして、エリートたちは、日本の国を自分の考えの通りに出来るので、占領した気持ちになったのだ。
「支配」というのは、人がそこにいる。信長も支配していたし、秀吉も支配していた。「支配」というのは、支配される人がいて、支配する人がいて、そこには必ず「人」がいて成り立つものだが、「占領」というのは、猛々しい感じを与える。

日本では、軍が占領した後にアメリカが占領した、といった流れになっているのだ。
日本の軍隊という厳しい占領者から解放され、アメリカという柔らかな占領になったのだ。世の中が開けたような、光があたったような、暖かくなったようで、私は新聞記者をやっていたからよく分かる。
占領されてはいたが、屈辱的ではなかった。それまでのように屈辱的で、どこか抑圧的な社会ではなくなった。

以前の占領がよくなかった。「魔法の森」の占領者たち。

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(>>1以降に続く)