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穴水の星・友飛、飛躍の第1歩
楽天・松井投手初勝利
●高校時代は0勝「すごい不思議」
プロ野球・楽天本拠地の仙台で、穴水が生んだ190センチの長身右腕が輝いた。2万5千人超が見守る中、2年目の松井友飛(ともたか)投手(23)=穴水町出身、金沢学院大OB=が待望の初勝利。「高校時代に1勝もできなかったのが、プロに来て1勝できるというのはすごい不思議」。無名球児が歩む出世街道に地元は歓喜し、本人も「息の長い選手になる」とさらなる活躍を約束した。
穴水小3年で野球を始め、穴水中では外野を守った。穴水高に入って投手に転向。しかし、最後の夏も初戦で敗れるなど公式戦は0勝に終わった。引退を選択肢に入れたが、「諦めきれない。自分の可能性を見極めてから」と思い直し、金沢学院大への進学を決めた。
大学では全国から集まった仲間としのぎを削り、力を伸ばした。入学前に130キロ台だった球速は154キロに到達。同期の長谷川威展(たけひろ)投手(埼玉県出身、現・北海道日本ハムファイターズ)と「二枚看板」として注目され、ドラフト5位指名を受けた。
穴水学童野球クラブで指導した元監督の西尾由則さん(72)は「昨年亡くなったお父さん(真二さん)が一番喜んでいると思う」と語り、山岸丞君(穴水小6年)ら選手も先輩の活躍に誇らしげだった。