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■今年は見方が分かれるトライアルだった
先週で3歳クラシック戦線のトライアル重賞がすべて終わり、3冠戦に出走できる馬、出来ない馬がはっきりしてきた。

ただ、こうしてメンツは決まったにもかかわらず、今年は「この結果をうのみにしていいのかどうか」迷うファンも大勢いるだろう。

そこで「終わったことは振り返らない」競馬ギョーカイの慣例を破り（？）、じっくりトライアル戦を掘り起こして、穴馬の発掘に努めてみたい（狙いはそっちかwww）。

■まずは菊花賞ロードから
▼セントライト記念
1着ミッキースワロー
2着アルアイン
3着サトノクロニクル

▼神戸新聞杯
1着レイデオロ
2着キセキ
3着サトノアーサー

レースレベル、ペースメイクともに神戸新聞杯が断然上。

ミドルペース→そのまま我慢比べだった神戸新聞杯に対し、スローペース→上がり3ハロン切れ比べだったセントライト記念はタイム評価的にもやや下がる。

しかし本番菊花賞のペースはといえば「スローからのよーいドン」ばかりが続く昨今。

こっちの方が流れは本番向きだったとも言える。

ガチの神戸新聞杯で決まった序列はそう崩れることはない。

大穴はスローの中よく差を詰めたセントライト記念組の中にいるかもしれない。

■秋華賞は前ががりに要注意
▼紫苑S
1着ディアドラ
2着カリビアンゴールド
3着ポールヴァンドル

▼ローズS
1着ラビットラン
2着カワキタエンカ
3着リスグラシュー

やはりこちらも東がスローからの上がり勝負（後ろ6ハロンで一度もラップ落ちなし）に対し、西がミドルからの粘り腰比べ（最後1ハロン12秒0に落ち）の様相。

従ってガチの力勝負になったローズSの結果を「叩き台」と見るのはかなり危ない。

上位3頭の決め脚、逃げ粘り、堅実さは一本筋が通っており、たとえひと叩きでファンディーナがいくら上昇しようとも、太刀打ちできるだけの力は秘めている。

このカワキタエンカが作り出すよどみないペースに加え、ファンディーナの前付けもあり、今年の秋華賞は「追い込みが決まる」可能性が高い。

また買って損はない。

そこで浮上するのが紫苑S組。

大外回して差しきりのディアドラはじめ「大荒れクロックワークの再来シーン」は、こちら組が演出するかも。

個人的には距離持つことがわかったライジングリーズン（牝3・奥村厩舎）あたりまで怖いとにらむが…。

■3歳は成長期ということを忘れずに
3歳牡馬、牝馬いずれにしろ、古馬とは違い今が成長期真っ盛り。

これから本番までにグンと変わり身を見せる馬がいるものだ。

トライアルの姿は仮の姿。

何かつかんだものさえあれば、本番でハマることは十分にある。

とくに牝馬路線は「青天井（1000万も！）で配当が期待できる」と思っているので、まずは出走馬全頭に目を配ることから始めたい。