>>20
福井市黒丸町の下水処理施設、日野川浄化センター内の処理場で4月、乳児の死体が見つかり、母親が死体遺棄の疑いで逮捕、同罪で起訴された事件で、福井県警福井署と県警捜査1課は16日、過去にも別の乳児の遺体を遺棄したとして同容疑で母親の同市生まれの住所不定、派遣社員荒木光湖被告(28)を再逮捕した。また、共謀して遺棄したとして同容疑で父親とみられる盛岡市生まれの住所不定、無職佐藤健容疑者(33)を逮捕した。ともに容疑を認めている。
逮捕容疑は共謀し2014年10月中旬ごろ、荒木被告が当時住んでいた福井市内の自宅の洋式トイレで出産し、死産した遺体をトイレに流して遺棄した疑い。
福井市によると荒木被告の自宅からの汚水は、同じ集落にある農業集落排水処理施設に集まる。
福井署によると、荒木被告の取り調べなどから容疑が明らかになり16日、同市内にいた佐藤容疑者に任意同行を求めたところ、容疑を認めた。
2人は独身で当時交際していたという。遺体は発見されていないが、診察記録から遺棄当時、12週ほどとみられ性別は不明。ともに2人の間にできた子と供述しているという。また、4月に遺体で見つかった乳児の父親も佐藤容疑者とみられる。同署で動機などを調べている。
荒木被告は4月6日に死体遺棄の疑いで逮捕、同27日に同罪で起訴された。起訴内容は3月31日ごろ、同市内のインターネットカフェの女子トイレで乳児を出産し、死産した遺体を洋式トイレに流して遺棄したとされる。6月13日に福井地裁で初公判が開かれる。