能登のキリコ祭りの始まりを告げる能登町宇出津の県無形民俗文化財「あばれ祭」のたいまつ作りが、今年も本格的に始まった。三十日、地元住民が宇出津の旧町役場跡地に材料のアテの枝千九百束余を並べ、乾燥作業の準備を整えた。 祭礼委員会や白山、酒垂神社の氏子らでつくる「あばれ祭運営改善協議会」の約百十人が参加。コロナ前まで外部委託していた製作を、昨年から同協議会が担っている。上町の山中で切り出し、事前に束ねておいた枝をトラックなどで運び入れ、日当たりが良いように敷地に置いた。 同祭は七月七、八日に開かれる予定で、たいまつは一週間前に組み立てる。それまでまんべんなく乾燥させ、山積みにしてシートをかぶせ適度に蒸らす