理由は複数あるが、ひとつの理由は、「公平の原則」。とりわけ厳格で知られた稲葉重男・前理事長の時代に、その方針が固められ長らく守られた。そしてもうひとつの理由が、1998年の第80回記念大会で、出場校の多い大阪の出場枠が「2」に増やされたとき、府内を南北に分けてそれぞれの代表を決めたが、「応援や試合への準備が近くなるので便利」との声が各高校から強く出て、出場枠が「1」に戻った翌年からも、3回戦までは、南北に分けて組み合わせ抽選を行うような運営方式となった。
春の上位校によるシード制を導入すると、南北の一方に固まってしまう可能性があって、3回戦まで南北にチームを分けることが難しくなるため、シード制が採用されていないのが実情だ。
[匿名さん]
一方、他の都道府県が採用しているシード制には、どんなメリットがあるのか。
元プロ野球出身の監督第1号として広島の瀬戸内高校時代に甲子園出場経験のある後原富氏は、シード制の利点をこう語る。
「私は、監督時代に広島でシード制のなかった時代から知っていますが、シード制が導入されてからは、優勝までの試合数が少なくなり、ピッチャーの疲労を抑えられること。優勝候補同士の早い段階での潰しあいがなくなると同時に、強豪との1回戦での対戦がなくなることで、逆に公立校などにひとつ勝てる可能性が高まり、モチベーションをアップできることなどの利点を感じました。一番の利点は、やはり選手の疲労の軽減でしょう」
[匿名さん]
東西に分けられている東京では、春の結果を受けて第5シードまであって、第1シードとなれば3回戦からの出場で、優勝まで6試合で済む。大阪では優勝には8試合が必要だ。各都道府県によってシード制が導入された時期は違うが、おおむね好評で、選手への疲労の軽減だけでなく、強豪校以外からも「一回戦でコールド負けするリスクが減った」という意見も出ている。
そう考えると、全国でただひとつ取り残されたシード制無しの大阪府のやり方は、前近代的と言えないこともない。
高校野球ファンからすれば「強豪同士の対決が実現するから面白い」となるのかもしれないが、高校野球は見せるためのプロ興行とは違う(新聞社が噛んで、その要素もなきにしもあらずだが
[匿名さん]
南北に分ける運営方式を維持したいのならば、シード校を選ぶ選考方法に独自の工夫を加える方法もあるだろう。かつてのPL学園や、近年の大阪桐蔭らの活躍で、「シードがないから大阪大会を勝ち抜くことで疲れ果ててしまい甲子園で勝てない」という意見は、今のところそう大きく出ていないが、今後の傾向次第では、シード制採用の議論が再燃する可能性もある。だが、それらを踏まえた上で、後原氏のようにシード制なしの大阪のやり方を支持する声もある。
「私が監督として甲子園に出場したときも、ノーシードからでした。シード制の採用は、強豪校のエゴとも言えるでしょう。教育、公平という原理原則が高校野球の精神としてあるならば、シード制はなくてもいいと考えます。選手の負担を軽くするならば、私はアメリカのNCAAのように、球数の制限や登板間隔の制限など、他にやらねばならないことはあると思います。延長のないタイブレークの導入には賛成する気持ちにはなりませんが」
運命の悪戯で、初戦でビッグカードを実現してしまったがゆえに、シード制の導入という議論の箱を開けてしまったのも皮肉なものである。
[匿名さん]
弱小と強豪の試合は事故の危険がある。
プロを目指す選手と練習もままならない選手。
スポーツ経験のないマネージャーもいる。
野球が好きな高校生たちに安全な試合をさせてくれ。
[匿名さん]
東京などどうでもよい
大阪なんてもっとどうでもいいんだけど
予選に出場する高校がたった2校なのにシードやる意味ある?
[匿名さん]
そもそも全国大会につながる大会で大阪だけ違うレギュレーションでやってることがおかしいんだよ
[匿名さん]
二強が決勝までぶつからなければよい。他は全く関係ない
[匿名さん]