関根学園の大越は淡々と116球を投じた。初回こそボールが先行したが「変化球がコーナーに決まった」と右打者の外角を狙ったスライダーを軸にカウントを稼ぎ、打たせて取る。
安川斉監督(58)は「あの子の制球力は信用できないのでね」と苦笑いしたが、その不安をよそに1四球で乗り切る。三塁を踏ませたのは5回と9回だけ。公式戦初先発だった南支部3回戦の塩沢商工・松代・十日町総合戦(9−1、7回コールド勝ち)は7回4安打1失点だった。北信越大会出場権をかけた新潟戦で精度を上げてみせた。
「『最後までいけ』と言った。よく投げた」と安川監督はたたえる。チームには1回戦・開志学園戦で完投勝ちした左腕・碓井蓮斗(2年)がいる。継投の可能性もあったが、大越の好投で、結果的に碓井を温存できた。
大越は右翼手と2番手投手で今秋からベンチ入り。「ブルペンでは常に打者を立たせて投げ込んだ」と、夏場から実戦を想定した投球練習を重ねてきた。大事な一戦でその成果を発揮。「碓井だけじゃなく、自分もいるところを見せたかった」。右のエースが存在を示した。【斎藤慎一郎】
安川斉監督(58)は「あの子の制球力は信用できないのでね」と苦笑いしたが、その不安をよそに1四球で乗り切る。三塁を踏ませたのは5回と9回だけ。公式戦初先発だった南支部3回戦の塩沢商工・松代・十日町総合戦(9−1、7回コールド勝ち)は7回4安打1失点だった。北信越大会出場権をかけた新潟戦で精度を上げてみせた。
「『最後までいけ』と言った。よく投げた」と安川監督はたたえる。チームには1回戦・開志学園戦で完投勝ちした左腕・碓井蓮斗(2年)がいる。継投の可能性もあったが、大越の好投で、結果的に碓井を温存できた。
大越は右翼手と2番手投手で今秋からベンチ入り。「ブルペンでは常に打者を立たせて投げ込んだ」と、夏場から実戦を想定した投球練習を重ねてきた。大事な一戦でその成果を発揮。「碓井だけじゃなく、自分もいるところを見せたかった」。右のエースが存在を示した。【斎藤慎一郎】